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地球村研究室

厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らすには?沖永良部島で実践しながら考えたいと思っています!!

鹿児島のスポーツ整形外科病院で、膝の手術を済ませ、今朝(9月1日)のフライトで島に戻ってきました。71年と8か月、しっかり付き合ってくれた膝ですが、昨年10月バドミントンの練習中、右膝が突然のように歩けないほどの痛みに襲われ、その後、色々と加療やリハビリを続けましたが、従前のようには回復せず、思い切って手術をすることにしました、右膝の半月板損傷と軟骨の修復です。

 

30歳のころ、自転車のヒルクライムで右膝を痛めたものの、治療もせず、テニスで少し腫れたり熱を持ったりすることはありましたが、そのまま放置すれば何となく回復していたので、さして気にすることもありませんでした。65歳でバトミントンを始め、加齢と膝への負担のせいか、時折痛みが走るようになり、サポーターでがっちりプロテクトはしていたのですが、ついに・・・という感じです。

 

今回の手術で完治するかどうかはわかりません。加齢による軟骨の変形もあり、手術をしたから若い時のように・・・は無論無理でしょう。でも、取り合えず、今できることは精一杯やった!あとは、膝の調子や体力に合わせて、できる運動をできるだけ長く続けることに思いを移したいと考えています。

 

それにしても、入院している人は若い方が多く、見るからに屈強で、僕の倍くらいの腕や太ももを持った人がいっぱい・・・・ 今のスポーツ社会をほんの少しだけ垣間見た思いもしました(笑)。

 

写真は、入院前後の酔庵主です!!

 

Ecobeing(https://www.ecobeing.net/index.html

今月のコラムがアップされました。 

コラム「地球環境問題とは何か?」

https://www.ecobeing.net/column/202409.html

生命科学者 中村桂子さんのインタビューも素敵です!

https://www.ecobeing.net/ecopeople/2024_autumn/

 

今月来月の上京予定

09月11-13日 東京

09月30日―10月02日 東京

10月20-27日 東京 名古屋 豊岡

『真っ白いゴーヤ』って見たことありますか? 苗を頂いて育てたら、本当に真っ白なゴーヤ!! 初めての経験です。早速浅漬けにして頂きました。緑のゴーヤと比べて、味に差は無いのですが、しゃきっとした歯ざわり感ではなく、何となくムニュっとした感じ・・・ これも初経験!

 

 関東東北地方は、連続して台風通過、風よりも雨が大変だったようで、少し心配しています。最近では、太平洋の何処で台風が発生するのかわからないほど海面温度が上がってしまっています。漁業にも影響が深刻になりつつあるようで、これも心配です。

 

 さて、次回の酔庵塾は8月30日の予定でしたが、塾生の皆さんの強い御希望で、暑気払い会を開催することになりました。申し訳ありませんが今回はリアル開催のみです。御希望の方があれば、是非にお越しください。お待ちしています。

 (18h 知名町 entakuで開催)

 

 一献傾けながら、未来の子供たちのために、何を考えなくてはならないのか、そして、そのために酔庵塾は今後どのような活動を続ければよいのか、皆さんから忌憚の無い御意見を頂こうと思っています。リアル参加できない方も、御意見大歓迎ですので、何なりと皆様の想いを御送り頂ければ幸甚です。

 

 私事で恐縮ですが、昨年10月にバトミントンで痛めた右膝の調子が、色々と治療を受けたのですが芳しくなく、8月27日に半月板を中心とした手術を鹿児島で受けることになりました。内視鏡手術ですので、8月30日には退院して、暑気払い会に参加するつもりです!!

7月下旬、台風3号の接近で少し雨が降ったものの、相変わらずド・ピーカンの毎日、ただ、7月のような異常な暑さ(沖縄は108年ぶりの35℃、島でも32℃を超える暑さ)は何とか収まり、島らしい夏(?)が戻ってきた感はある。でも、ちっとも台風が来ないので、雨は期待できず、庭の芝生は初めての経験ではあるが全滅、ただ草達は元気で、どんどん伸びる、これが自然の強さかと関心もする。

 

昨日は畑の草刈り、今日は字(集落)の草刈り・・・ 昨日の草刈り中、右手指の付け根にチクリと痛みを感じて、慌てて手袋を脱いだものの特に変化は・・・と思っていたもののあっという間に腫れ上がってしまった。どうやら蜂にやられた様子、字を書くにも抵抗が・・・

 

昨日は、お隣の字の地域塾にも参加させて頂いた。琉球王国時代からの遺跡や伝承が字の中に散らばっていることを、子供たちと一緒にあらためてじっくりと勉強させて頂いた素敵な時間でした!!

 

欧州では今、嵐が吹きまくっている。6月に行われた欧州議会選挙でマクロン大統領率いる「中道・与党連合」が極右の「国民連合」に大敗し、急遽フランス総選挙が行われたが、いずれの党も過半数に届かず、政局の混迷は長期化しそうである。ドイツでも極右政党の支持が上昇し続け、単独で過半数の議席を獲得しそうな州はまだ無いが、社会の分断を深めるリスクは増大している。フィンランドは、困窮や貧困を生まない仕組みを国家が準備提供する「北欧型福祉国家」を標榜してきたが、昨年6月、最右翼といわれる4党連立内閣が誕生、福祉、教育、医療で大規模な財政カットが行なわれ、社会格差を生み自己責任を煽る新自由主義に向かっているように見える。イギリスは「国家主権を取り戻す」としてEUから離脱、アメリカは「アメリカを再び偉大に!」というトランプ前大統領のスローガンのもとで、パリ協定の離脱、関税の大幅アップなど自国第一主義に傾倒していった。

 

一般大衆の利益と意思を強調し、「純粋な人民」対「腐敗したエリート」のような構図で社会を煽る「ポピュリズム」が、なぜこれほどまでに台頭してきたのか。

 

ロシア・ウクライナ戦争を契機に、エネルギー価格の高騰や移民問題が現実的に生活を圧迫し始め、今までくすぶっていた、戦争や移民、温暖化、エネルギー問題などのあらゆる分野で市民レベルの分断対立が一気にエスカレートしたということだろう。だが過去の例を見るまでもなく、この対立を煽るポピュリズムは、一時的に経済的な利益や社会的な包摂をもたらすかもしれないが、長期的な経済の持続可能性や政治的な安定性への貢献は難しい。

 

何故このような馬鹿げたことが21世紀に起こっているのだろうか、何故今、目の前にあることしか考えられないのか、そして未来の子供たち事を考えられないのだろうか?

 

無論、多くのことが複雑に絡み合い、一朝一夕にこの問題が解決できるわけではないし、精神的な議論はそれへのほんの一部にすぎないことは重々承知の上で少し考えてみたい。

 

物理学者アインシュタインと精神分析家フロイトの往復書簡(1932)では、「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」というアインシュタインの問いに、フロイトは「人間から攻撃的な欲望を取り除くことなどできそうにない」ただ、「文化の発展を促せば戦争の終焉に向けて歩みだすことが出来る!」と言った。一方、考古学者の佐原真は、縄文時代1万年以上もの間、戦争の無い時代を築いたことは事実であり、それを根拠とすれば、戦争行為は後天的であるという。

 

ここに、西洋と東洋(日本)の本質的なものの見方の違いがあるように思う。哲学者、湯浅泰雄は、身体そして心身の関係は二重の構造を持つと言った(「身体(叢書身体の思想) 東洋的身心論の試み」)。その一つである「心身関係の表層構造」とは、大脳皮質を中枢とする感覚そして思考作用から成る「意識」であり、他方の「心身関係の基底構造」とは、自律神経系に支配される情動及び内臓感覚で、その大部分は無意識の領域に属している。これを前提として、西洋の心身論がたいていの場合「表層的構造」にのみ目を向け、東洋ではむしろ「基底的構造」に重点が置かれ、例えば「瞑想」を通じて、無意識領域に沈んでいる根本的な情念や情動を表出させ、心身のコントロールを目指すという。

 

福澤諭吉は、文明には「外の文明」、すなわち目に見える形での文明の成果と、それを生み出すもととなったものの見方や行動の原理である「内の文明」があり、優先すべきは「内の文明」と説いた(「文明論之概略」)。

 

だから日本人が優位であると言いたい訳では無い、我々も過去には恥ずべき行いもした。しかし、古くは縄文時代、そして江戸時代の265年間、戦争の無い歴史を築き、多くの震災や最近ではコロナ禍でもパニックを起こさなかった。この間、世界では多くの国が奪取と殺戮に明け暮れた。

 

我々の歴史の根底には、「自然に生かされていることを知り、自然を活かし、自然を往なす」という生の原理がある。これこそが、「心身関係の基底的構造」であり、「内の文明」の基盤となるものである。

 

この難しい時代に、いや難しい時代だからこそ、今、目の前にあることだけではなく、未来の子供たちに心豊かな暮らしのバトンをどのように創り上げるのか、高く想い低く暮らすことをじっくり考えることこそが求められているのではなかろうか?