地球村研究室

地球村研究室

厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らすには?沖永良部島で実践しながら考えたいと思っています!!

第80回 酔庵未来塾

 

1月21日(金) 19時 エラブココ または ZOOMでご参加ください。

https://us02web.zoom.us/j/89369884452

     皆様のお越しをお待ちしています!!

 

今回は 酔庵塾事務局メンバーでもあり議会議員、農家でもある外山氏にも食にかかわる素敵なお話をお願いしました。

 

「今、我々はどこへ向かうのだろうか?

    ― イノベーションはテクノロジーでは生まれない ―」    酔庵塾塾長 石田秀輝 

 

日本の世界競争力はこの30年間で1位から34位まで後退した。しかし見方を変えれば、この国は世界を代表する課題先進国であったからとも言える。では、我々はどこへ向かえばよいのか、それは社会も企業も持続的であるという概念の中で生まれる新しい文化を持った世界なのだろう。未来の子供たちのために、それが具体的にどのようなものなのか、考えてみたい。

 

「沖永良部島の新たな可能性―食の自足を目指してー」

    農業・知名町議会議員  

   

豊かな地域資源と高い生産性を持つ沖永良部島。そのポテンシャルを最大限発揮する「食の自足」実現に向け、いま何をすべきか。島の農業の変遷や地産地消の推進にむけた取り組みを紹介しながら、沖永良部だからこそ可能な「食の自足」について皆さんと共に考えたいと思います。

 

酔庵塾HP

http://suianjuku.com/info/%e7%ac%ac80%e5%9b%9e%e9%85%94%e5%ba%b5%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e5%a1%be%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

あけましておめでとうございます、そして、たくさんの誕生日のメッセージ、心から感謝です!

 

1953年01月01日、朝6時59分に生を受けたものの、両親からは「産婆さんは酔っぱらっていて、御近所にも散々迷惑を掛けて・・・」と言われ続け、「日本国中からお祝いしてもらうのだから」と、誕生会や誕生日プレゼントは無く・・・元旦生まれを聊か呪いつつ(笑)、歳を重ね。齢69に相成りました!

 

「一仕事するには最低10年くらいは掛かる、『間抜けの研究』を大学の定年から開始すると75歳、それではとても体も精神も持たない」と思い、61歳で大学を辞め、沖永良部島に移住してからすでに8年目、昨年11月にバトミントンで痛めた膝の回復が思ったより時間が掛かってはいるものの、頭も体も極めて元気(と思っているのは本人だけかも・・・今、一瞬疑念が・・・) 『酔庵』の屋号に恥じぬよう、酒も毎日楽しみ、想定よりは聊か元気に今日の日を迎えられたのかもしれません。これも偏に、酔庵亜子姫の日々の叱咤の賜かと・・・・(大笑)

 

元旦は毎年無電波の日、メールは見ず、書斎にも入らず、亜子姫とのんびり過ごす1日です。今年の島は快晴で暖かく、姫と島を一周してきました。

爺は徳時という字(集落)に住んでいますが、まずは字の世並蔵神社にお参り、年末に皆で掃除し、年始を迎えた神社は朝の光を浴びて輝いていました。年末には8年もお世話になっている字にほんの少しだけの御返しで、最新式の太陽光発電LED外灯をプレゼントさせて頂きました。毎日、夜の神社をすてきに照らして下さっています。とはいっても、工事は自分たちで・・・穴を掘って基礎を打ち・・・こんな作業も最近では何とかこなせるようにもなりました。

そして大好きな半崎へ、真っ青な海が水平線まで続き、根拠がある訳ではないのですが、いつも此処へ来ると『地球って素敵!』だと思います。今回は持ってきませんでしたが、凧を上げながら水平線を眺めていると自然のお風呂にたゆたうと首まで浸かっている心持になるのです。

 

 

 

酔庵へ戻り、ブランチは火鉢で焼いた熱々のカキに搾りたての辛口日本酒、あてには松本から送って頂いた手作りの野沢菜、至福の時間を頂きました。

 

さて、今年はどんな年になるのでしょう・・・ 爺にもわかりませんが、地球環境の劣化に対応しなくてはならないことが、今までにも増して重要な政治課題であり、企業課題でもあることがより浮き彫りになることは間違いないのでしょう。でも、それよりもさらに重要なことは、5万年前に前頭前野が突然変異を起こし(知のビッグバン)その結果、地球のすべての生き物の頂点に立った「人間」の本質がますます問われることはさらに明確なことでもあります。未来の子供たちに素敵なバトンを手渡すということは、人としてどのように素敵に生きるかということでもあるのです。

そんな素敵とはどのようなことなのか、考え続け、実践してみたいと思っています。今年も間違いなく、皆様のお力に負うところが多いと思います、そんな折には、どうか爺にも手を貸して頂きたく、お願い申し上げます。

 そして最後になりましたが、皆様にとっても、この一年が素敵な年になりますように、心からお祈り申し上げます。

 さらにさらに最後になりますが、3月中旬に、この2年間のコロナ禍で学んだことを纏めた本がワニブックスから出版されます、どうか応援ください!!

名古屋で教員をされている鈴木英文さんが『空飛ぶ種の模型づくり』を出版された。アースウォッチ・ジャパンがサポートさせて頂いていた『花王・教員フェローシップ』でボルネオ島を訪れ、それを契機に熱帯雨林の森林破壊の実態や動植物の環境適応に興味を持たれ、何度もボルネオを訪問されるだけでなく、子供たちの環境教育にもとても熱心な方だ。特に、種の模型づくりを通した活動にはとても精力的で、僕も沢山のことを教えても頂いた。その彼が、空飛ぶ種の模型づくりに特化した286PPもの大部の本を書き上げた。種はなぜ飛ばなければならないのか、それを模型にして、どうやったらもっと飛ぶのかまで、まさに空飛ぶ種の実践書でもある。面白い・・・明日までの原稿締め切りがあるのに、ついつい引き込まれてしまう、是非に手に取って頂けたらと思う。

今朝、突然のように連絡が入り、海洋プラスチック調査船『レース・フォー・ウォーターRave for Water』が沖永良部島に寄りたいという… 今日?? 狐に騙された気分で、でもあちこち連絡を取り入港許可を取る。ブルー・オーシャンを提唱したグンター・パウリも乗っているらしい、先ほどメールが入り、「久しぶりに会えるのが嬉しい!」とのことだが、未だ狐に化かされているという気持ちが吹っ切れない・・・(笑) 明日締め切りの原稿はどうする・・・・(大笑)

 

11月20日に酔庵塾主催の「第2回島暮らし・デザイン・フォーラム」を開催した。170名余の方の参加の下、島の未来を考える貴重な時間を頂いた。2010年から10年間、沖永良部島シンポジウムを毎年開催し、島の未来つくりに必要な大きな3本の柱は、住民主体の自治(多機能小規模自治)、可能な限りで何でも自足する、島人が島の文化を学び直す(島自慢)ことであり、それを具体的な行動に昇華させるために2020年から島人が主体のシンポジウムに形を変えて開催している。今回は2部構成として、第1部は島の未来を考える、第2部は学校と地域との連携・協働を考える場とした。

第1部では高校生たちが『島に戻っても美しい自然と仕事がある』『子育てしたくなる』『高校生も来たくなる』『小中学生や高齢者が充実した暮らしを営める』そんな島であって欲しいと熱く語ってくれた。『時間の進み方が遅く、島全体が家族のような島が素敵』だとも話してくれ、何だか嬉しくなってしまった。ファシリテータの酔庵塾事務局長、竿さんが、『そんな高校生が生で見ているのは唯一大人たちの背中、高校生たちに見せられる背中をつくらねば』と締めくくって下さったのもとても印象的だった。

第2部では、地域と学校をつなぐコミュニティー・スクールの在り方についての実践研究報告と多くの経験をお持ちの星槎大学三輪先生のお話を頂いた。コミュニティー・スクールの具体的な活動は、島ではまだ緒に就いたところではあるものの、島自慢島人を育てる強力なツールになり得ることをあらためて感じた。

沖永良部島(他の島でもそうなのだろうが)は、ある意味日本の縮図のようなものだといつも思っている。島が豊かになる教科書づくりが日本を豊かにするお手本でもあるのだと、そして皆さんのお話を伺う中で、そんな一端が少しづつ見え始めたような気にもなった。

 日本はエネルギーも資源もない国だとずっと教えられてきたが、地球環境に関わる仕事をする中で、それは高度経済成長時代の幻影だったのではないかと思うようになった。ものが無かった時代、冷蔵庫やテレビや洗濯機は憧れであり、それがどれほど生活を豊かにしたか、想像には余りある。しかしそれらの世帯普及率が100%を超えた時、豊かさの価値は大きく変わった。高校生の話にもあるように、物質的なものではなく、精神的な豊かさとそれを担保する場が求められているのだ。

誤解しないで欲しい、それは霞を食って生きるというのではない。精神的な豊かさを担保する暮らしを明らかにし、それに必要なテクノロジーやサービスが経済的な豊かさを担保するということなのである。そのためにも、自立する日本のお手本が自立する島であるという見方が重要なのだ。だからこそ、先に示した3本の柱が具体的になれば、間違いなくこの島は自立できるし、それは、同様の問題を抱える地域のお手本になり、そして日本という国の手本にもなるのだ。

ひとつ面白い話をしよう、昨年私が生活の中で排出した二酸化炭素(ガソリン、プロパンガス、灯油、電気、水道)は月平均175.5kgだった(Scope1&2)。これでゼロ・カーボンに挑戦できるのだろうか。排出量のうち電気とガソリンが153kgもある、これを何とかしなければならない。どうするのか、まず車は電気駆動にしよう、電気自動車は出力は出るが長距離は苦手な特徴を持つ、これは離島の軽トラには最適な性能だ。電気もマイクロ・グリッドの検討が始まっているが、集落ごとに再生可能エネルギーの発電所を持ち、その経営は住民がやればよい。そもそも、島の潜在的なエネルギー量は全使用量の4倍弱(地下水を除く)もある。電動軽トラと集落発電で排出量は大きく下がり、残り23.2㎏となる。次は森だ、私の家の周囲の森の面積は約1000mある。島の森がどれだけの二酸化炭素を吸収してくれるのか、これからデータを集めなければならないが、例えばスギの人工林であれば年間8.8トン/haを吸収してくれるので、73kg/月の二酸化炭素を収してくれることになる。結果、毎月50kg程のお釣りが頂けることになる。これを島全体に展開することが出来れば、2050年を待たずにカーボン・ニュートラルを実現できるのだ。

そして、その過程では新しいビジネスが生まれ、雇用が生まれ、お金が島をぐるぐる回り、笑顔も生まれる憧れの島に近づくのではないか。高校生たちが描く沖永良部島になることは夢では無い、そんな素敵を未来の子供たちに送りたいと思う。