ドラマ「カルテット」で高橋一生さん演じるビオラ奏者が語っていた。
「人には2種類ある、もし人生のリセットボタンが目の前にあったら、押す人間と押さない人間。
僕はもう、リセットボタンは押しません。」
欠けてるところがあって上手に生きられない4人がカルテットを組み共に暮らす、その名もドーナツホール。
お互いのダメなところを受け入れあって優しい時間を紡いでいくというドラマだった。
後に続くセリフはこうだ。
「なぜなら、みんなと出会ったからです」
彼が少しずつ自分自身を受け入れ始めたという意味なんだと最近わかった。
リセットボタンを押す人間と押さない人間。
昔の私は、確実に押す側の人間だった。
絶望してた。
だけど今は?
ずいぶんと自分が自分に近くなってきた感覚がある。
きっとあともう少しで、もう押さないと言えるんじゃないかと感じてる。
もう少し、頑張ろうと思ってる。
そんな話を友人にしたら、
みんなの頭からクエスチョンマークがプワプワと浮かびあがっていた(笑
たぶん理解できない。
わからない方がいいんだと思う。
きっと。
だけど私は、
そんな感覚を持つ自分のことを愛おしいと感じている。
今もどこかで昔の私と同じように、怒りを抱えて自分を持て余している人がいると思う。
壁を破れなくて毎日同じことを繰り返して、涙も出てこなくて。
震えて。
だけど、声を大にして言いたい。
そんな毎日も、ものすごく大切だ。
インスタ映えな日々よりも、よっぽどよっぽど貴重な時間だ。
偉大な歴史だ。
人に見せる幸せよりも、自分にしかわからない
納得が私を支える。
苦しい日々から抜け出そうよと手を差し伸べてくれた人に、
最大の感謝を込めて。
愛を出して愛が返ってくるような毎日を
つくると誓う。