なぜか私の8月は、懐かしい人と会う月のようだ。

何年か振りに、看護学校時代の友人と会った。

 

私の希望で難波で焼肉ランチをした。

昼間っから2人で肉を焼いてみたかったのだ(笑

 

 

 

何年も会わなくても会話のテンポはそのままに、以前と変わらない笑顔が嬉しかった。

さすがに30年の付き合いは顔を見た瞬間に時を超える。

 

看護学校はレギュラー制だったので高卒から2年間看護学校を経て入学した彼女と、高校の衛生看護科卒から直接入った私とが一緒に学んだ。

(今はこういうのないのかもしれない)

出会った時は私が2個下で、えらく年下に思えたらしい。

今でも私のことは、20才のままに思えると笑う。

今でこそ成長して大人になって落ち着いたけれど、あの頃の私はずいぶんトンがってたと言われた。

 

「実はそういうトンがっているところも、大好きだったんよ」

 

私の中では黒歴史だけど、そう言われると照れてしまう。

友達というよりはお姉さん目線だったのかも、いろいろと心配をかけてしまったこともあったし。

 

まだ30代半ばくらいだったかなあ。

私は彼女にとても怒られたことがある。

その頃の私は、自分のことをちっとも大切にしてなかった。

目先のことだけ楽しければいい〜そんな意味合いのことを無意識に発言した時、突然彼女は怒り出した。

 

「自分のことだけで、それで幸せって違うと思う。誰かのためとか家族のために骨を折って苦労して、それが幸せってこともあるんやで。あなたは何も知らなさすぎる」

 

楽しい会食で他にも友達がいたのに激怒りされて、私はキョトンとしてしまった。

なんでそこまで言われなあかんの?

当時は訳がわからずちょっと腹が立ってしまい、しばらく疎遠になった。

 

だけど会わない期間、常にその言葉を反芻していた。

その意味を自分なりに消化して自分を振り返り行動を正せた頃を見計らったように、ありえない場所で偶然バッタリと出会った。

 

私はポツリポツリと自分の気持ちや気がついたこと、決めたことなどを少し話した。

それを機に私は自分の軌道を修正することができた。

彼女は心から喜んでくれた。

私は私を信じてくれたのが、とても嬉しかった。

 

 

そんなことを思い出しながら、肉を焼いていた。

 

今の私と彼女は、立場も見ている景色もものの捉え方も違う。

だけど別に考え方が似てなくても仲良くできるのがわかっているから、お互いを認め合える。

 

本当の友達っていうのは笑顔が見られるだけでいいもんなんだな。

 

なんでも自分で決めて男らしく(?)生きている彼女の目下の悩みは、職場の人間関係。

それも年下の37才の上司(訪問看護ステーションの管理者)のすることについつい目がいってしまうこと。

状況を見てアドバイスをするんだけど響いてないのがどうにも気にかかると話す。

彼女は子育て中なのでパートタイマー、立場上突っ込んでいけないジレンマもある。

 

彼女から見た若い上司は、目先のことを考えすぎで経験が足りない、もう少し周囲の言葉を受け入れてもいいのに。。。と話す。

 

文句を言うというよりも本気で心配している。

どうしても気になるみたい。

もしくは自分ならもっと出来るのにという気持ちも当然ある。

あって当然だと思う。

 

私は聞いてて思い当たることがあった。

あ!!!!って思った。

私が彼女に激おこされた当時の37才の時の私と、その年下管理者が(話を聞いただけだけど)ピッタリ重なるではないですか〜??!!!

 

私は当時、訪問看護の管理者をしていた。

若さゆえかアホゆえか?目に見える売り上げに目がいってしまい、今思うと浅はかな決断ばかりをしていた。

自分では全体を考えていると思い込んでいたけども、視野が狭くて本当に経験値が低かった。

人の言葉も聞いているようで聞いていなかった。

 

「それって昔の私やん!私もそんなんやった〜」

「え!そうなん??!!」

私たちは爆笑した。

 

「それやったら今の私の上司も、何年か経ったら◯◯ちゃんみたいに解ってくれるんかな〜〜そうならいいな〜〜」

 

多分、きっとそうなると思う爆  笑

 

 

私が37才の頃も、周りの人や年上のメンバーさん達にこんなような思いをさせてたんだろうな。

なんやかんやと言いながら、みんな見守ってくださってたように思う。

本当に感謝しないといけない。

人ってやはり一人ではないんだよな。

 

 

そういえば昔から彼女は人を観るのがとても上手だった。

一緒に実習で苦労した日々。

彼女は患者さんのことを全体的に捉えて、出来ること出来ないこと、足りてるところ援助が要るところのポイントを素早く掴む。

そして必要な部分にだけサポートする。

 

彼女は人にそういうサポートをする、天性のナースなんだと思う。

 

 

 

焼肉の後コーヒーを飲みながら、旅行の話や登山の話。

もう少し落ち着いたらどっか旅行に行きたいね。

 

 

帰り際にもう一度彼女が言った。

「〇〇ちゃん、今でももっとトンガっても、全然ええねんで〜

もっとトンがってみたら??」

 

 

 

ーーー私、トンがれるかしら・・・・爆  笑爆  笑爆  笑