image

南関オールスターキャンプって何をやってるの?と聞かれます。

まず最初に、、、
私たちの理念は一言で言うと『自律』です。
スキーを通じて、自ら考え行動する。
1人ではできないことも仲間やグループで一緒に考え、課題を見つけ、課題克服するための手法を模索する。

今回の技術ゴールは良いポジション作り。良いポジションを作れることで速いスキーが可能になります。
選手がコーチに自分の滑りを丸投げで教えて貰うのではなく、選手とコーチ、一緒になってゴールを目指して考える。

インプットする時間、アウトプットする時間のバランスを考えて、
指示する。提案する。質問する。委譲する。を繰り返し行い、全員で合宿を完成していきます。

具体的にいうと、年齢縦割りのチーム分けを行う。
チームビルディングも行ったのち、
インプットの時間を作る。
どんな技術を目指すのか。そしてその技術を目指す上での方法論、課題を考えて、いよいよ雪上で行動に移していく。

そして練習中はコーチが、選手に対して、質問を投げかける。

今何をしてる?なぜしてる?それが出来た時のゴールは何?とどんどんと選手に言葉に出させる。(質問攻めで怖い時もあるみたい😂)けれどみんな一生懸命考えるようになる。 

言葉がなかなか出ない選手もいるし、上手く伝えられない選手もいる。出来ない時はまたチーム内で話し合ったり、コーチが見本を見せたり、ヒントを伝えたり、とにかく考える時間を大切にすると、
彼らはほぼ全員が言葉が発信できるようになる。
言葉の使い方や言語化もどんどん上手くなる。

そこからコーチたちにテストのような形で自分たちの考えを選手たちが伝えにくる。正解であれば、ネクストステージへ、不正解、もう少し考えて欲しい時は、またヒントを与えてとにかくお互いでチェックしてセルフコーチングを目指す。

考え。話し合い、発表する。繰り返します。

発表した後に自分たちの発表はどこが良くて、どこが悪いか、何が出来て何が出来てないかを数値化させて考える。

とにかくその循環を繰り返す。 

前回の最終ゴールは、
ワールドカップ選手の技術解説プレゼン発表。

今回の最終ゴールは、
自分たちの課題を抽出した上で目標設定、計画、などの発表。

もちろん小学1年生から高校生3年生まで参加するので年齢に分けてやらなきゃいけないフェーズが変わってきますし、内容は分けております。
でも小学1年生でも考えて話そうとするのは本当に素晴らしいと思いますし、小学生高学年の選手は低学年をひっぱりリードする姿勢は本当にかっこいいですし、その経験を積める場を与えられるのは私たちという使命を持って取り組んでおります。
スキーを楽しみ、友達を作って、合宿を考えながら自分という人と向かい合い、取り組む。ジュニア選手には経験に勝るものはないので、その経験値を少しずつ積み、人として成長しながら選手として成長してほしいと思っております。

そして一緒にいらっしゃる保護者の皆様ともミーティングやお話しさせて頂いたり、意識や声がけなども含めて、この合宿を一緒に感じてもらう時間も大切にしております。

全合宿が終わった後はコーチたちで反省、振り返り、次回に向けて入念にミーティングを行う。指導法、安全管理、目標設定、正したかったか。方法論、手法は更なる良い形はないか。自己満になってないか。など。など。
当たり前のことだけど、ここを疎かにすることが多いので、自分たちを更に律するように意見を出し合って更に良いキャンプになるように話し合いを行っております。

ちょっと簡単になりますが、私たちが作っているキャンプはこのような形で進んでいっています。
少々異色になるかもしれませんが、私はこの合宿に参加した選手の中から社会のリーダーになっていく人が生まれるのではないかと信じていますし、成長する選手たちが目に浮かびます。
また来年も同じ時期にやりますので、興味がある方は是非ご参加ください!!^ ^

同じ想いを持ち、その場の特徴に合わせて動き続け、色んな発想で合宿をより良くしてくれる、コーチ、サポートの皆様に尊敬の念に耐えません。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。