表題は今回の全中でよく聞いた言葉です。

 

びびんな!

おさえるな!(スキーを)

がんがんいけ!

 

この3点セットの言葉。

私はこの言葉は一度も使いませんでした。

 

選手にレース後に少しびびった?と聞くと、びびりました。

という選手は言いました。

 

私はレースをしていてこの先述した2つの言葉、嫌いです。

ガンガンいけ!は好きです。

 

好きと嫌いの言葉の混じりあいなんですが、

私はこの言葉で選手がいつも良いパフォーマンスを発揮できると思えませんでした。

状況に応じて言葉使いを変えないと厳しく感じました。

 

私は今回の苗場のスタート台についた時に結構びびる。。。と、、

ここをスタートするには気持ちの集中と威を決する覚悟は必要だと思いました。

 

スタート直後2旗門から下の斜面が見えません

 

「やれ!」「とにかくやれ!」「いけ!」

禅の教えのようにまずやるという教育は昔までで、

時代は昔とは変わって、全てにおいて理解させるための言葉や説明がある中で育っている今のジュニア世代は「びびんな!」「いけ!」では通用しません。

 

また選手もびびらずに行きたい。スキーを抑えたくない。やりたくなくてもやっちゃう。

という気持ちだったと思います。

特に女子選手はかなりの高い割合で、レースへの恐怖心はあると思います。

私はびびりだったので、痛いほど分かります。

 

だからこそびびらない方法やスキーをおさえない方法、

ガンガン行く方法を伝えないといけないと感じます。

 

スタート直後の急斜面。ここをびびんな!がんがんいけ!っていける人どれくらいいるだろうか。

 

 

例えば、体をうごかしていけ!というのは上体が上に抜けたりするのではなく、やるべきことを大きく強く動作をするということだったり、

ガンガンいくのはまっすぐいくのではなく、ここと決めたラインを思い切って切り込んでいくことだったり、積極的に強いターンをしてターンの弧をコンパクトにしたり

表現の仕方でやるべきことやニュアンスが変わってくるので、言葉使いは重要です。

 

いつも言いますが選手をサポートする時に絶対に気をつけている言葉は

「〇〇するな!」の言葉で終わらせないことです。

〇〇しないためにはこうしよう。と言葉を付け足します。

自分が選手時代に嫌だったことは絶対に選手には伝えないようにしています。

 

そしてびびるな!というのに

ここがきつい。ここが溢れる。スピードが出る。

とめっちゃビビるアナウンスが聞こえてくるので、私なら厳しいと感じています。

信頼関係があったとしても、なかったとしても、スタート前の言葉の使い方で選手のモチベーション、

結果は変わっています。そこはサポートする側は考えなくてはならないと感じました。

 

 

 

そして選手たちに理解して欲しいのは、上から下まで完璧に行くレースなんて本当にないということ。

私は覚えている限り人生で2本しかありません。

1つはユニバーシアード、インスブルック大会でスーパーGで銅メダル。

2つはワールドカップ、オフターシュワングでスラロームで1本目に16位。

私は世界チャンピオンにはなれなかったので、記憶に残る滑りはこの2つのレースだけです。

 

優勝したレースは大抵、まだまだいけるって思うし、当時の原田コーチからは

滑りが悪い。と怒られて表彰式にでないで帰られちゃったことがあったくらい、満足の行くレースはありません(笑)

 

完璧を目指すことは大切だけど、なかなかそのようなレースはないんだから、全部完璧にやろうではなく今できる目の前のターンに集中するということ。60ターン全部完璧に出来ることなんて世界チャンピオンのヒルシャやシフリンだってないと思います。

 

そしてどんなレースでも出来た!ということがあるということ。出来たこと、出来なかったと、冷静に分析して、これからの課題を明確にすることで次のステップにあがります。

 

全国中学が終わった今、振り返りをしている選手はどれくらいいるだろうか。

自分のノートにしっかり向かい合い、ペンを握り、今回、出来たこと、反省、学び、課題を明確にすることで、記憶は残り、次へのステージに上がる準備をします。

次のレースでは成長した自分にあえるようにして欲しいと感じます。

 

 

急斜面終わって左に進みながら斜度は右に落ちている箇所

 

私がサポートをさせて頂いた東京の選手たちは雪国の選手に比べるとまだまだスキルは未熟だし絶対勝ってやるんだという気持ちや勝負に対しての貪欲さは劣っているものもあります。

本人たちも自覚をしています。

しかし彼女彼らなりの勝負に対して挑む姿勢、自分の力を発揮しようとする姿勢は素晴らしかった。

私の力不足な点も多い中、選手たちが「ありがとう」と言ってくれたことは

私にとっては結果以上の価値であり選手の頑張りに対して、結果を出してあげれなかったこと、出来なかったことは私にとっての反省点です。さらに結果を出すためには、更なるコミュニケーションとスキルの打ち合わせも必要かと感じました。チーム東京の選手たちがジュニオリ頑張る!!!と言っていたので、しっかりとサポートできるように努めます。

 



2月12-13日の2日間、
かたしな高原スキー場にて、SOAR レーシングの担当コーチを清澤恵美子が務めさせていただきます。

平日に少数で内容の濃い練習をしたい方にはこれ以上ないチャンスです!
是非ご参加下さい。 

誰でも参加可能です。
通常のレギュラーキャンプと同様で、日帰り参加ももちろん可能です。





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清澤恵美子 キャンプ&活動情報

>2月10日日 カンダハー&苗場SSコラボ・キャンプ IN 苗場スキー場 

(ダウンロードはこちら)



>2月11日 月祝  

ノルン水上スキー場 


>2月12.13日火水  

SOARレーシング 担当コーチ かたしな高原スキー場

お申込み詳細はこちら


アルペンスキー世界選手権 女子大回転、回転 解説 NHKBS 1


2/14 24時から放送 大回転 出場 安藤麻選手

2/15 24時から放送 回転 出場 向川桜子選手



>3月2.3日土日 

SOARレーシング 清澤恵美子アルペンコラボキャンプ IN かたしな高原スキー場 



 

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NEW:キャンプ お申し込み開始!!!

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デジエントリー https://dgent.jp/e.asp?no=1801084


 

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デジエントリー https://dgent.jp/e.asp?no=1801085

 


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