ご無沙汰しています。
暑い日々が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は5月からオフシーズンとなり早3ヶ月。
最近はよく何していますか?と聞かれます!
これぞというなにか大きな報告をするような時間の過ごし方はしているわけではなく、
この3ヶ月は選手時代とは変わった気持ちや身体の変化を感じながらこれまで会えなかった人たちにひたすらに会って話を聞いたり、友達や仲間と過ごす時間を自由に使うことを楽しみつつゆっくりとさせて頂いておりました。
実際はこれまでも好きなことを思う存分やらせて頂いていましたので、今の時間の過ごし方は自分でも少々恐縮でしかありませんが、これまでの一生懸命向かい合い酷使してきたことのご褒美だと思い、有り難くめいっぱい毎日を堪能しております。
そんな中、選手時代に学んできたことをどのように後進に伝えられるかを考え、少しずつではありますが、選手たちに言葉を届けられる時間を頂き、依頼があった選手へセミナーであったり、メンタルのワークショップ、選手と対面で話す事、トレーニングをする時間など、本当に微力ではありますが行なっております。
目的、目標設定の仕方。目標のプロセス設定方法、スケジューリング、自己分析など、想像以上に方法論を知らない方が多く、
自分の現役時代にやってきたことを話すと目から鱗とはこのこと!!!!!
と有り難いリアクションをしてくれる方も多いです!!
このブログでは何度も言っておりますが、私にはスキルや才能があったわけでもなく、あらゆる方面の準備を徹底的にしたので日本では1番になることが出来たと思っています。
特にまだ多くの選手達があまり手をつけていない、メンタル面での準備は夏の間に多く行ってきました。
自分の強みやメンタルスキルって持ってる?知ってる?
と選手に聞くと、自分の強みや鍛えていることをこれです!と言える選手は少なく、逆に自分の弱さだけを前面に出す選手が多いのが現状であり、
雪上トレーニング、陸上トレーニングだけ必死にやっていれば強くなると考えているのに、試合ではメンタルがダメでした!あいつはメンタルが弱いからな。という大人や選手や親御さんが多いことに、少し勿体ないなと感じる部分が今シーズンあったことから、メンタルの理解を促してあげる事が大切だと感じ、ワークショップ等を行っています。
というのは、強みが無いわけではなく、自分の強みを知らないだけであって、自己分析をすることによって選手はより自分というものが分かり、こんな練習で鍛えられているんだ!こんな所で強くなっている!と理解し、
では、それを兼ね備えている自分がどうすればより良くなる?という所まで考えられるようになります。
選手は基本的に自信がない生き物ですから、
出来た!と思った時に、胸を張って自分自身に対し自信という判子を押す作業は絶対に必要です!と伝えながら私も一緒にその選手に判子を押す事をします。
また別のスキルの手法でいうと、
練習前には自分がどうしたいか?
練習後には今日のトレーニングでは何をしてきたか?どう感じたか?という振り返りや投げかけを私は多くします。
自分たちが今日学んだこと。練習した事はこういう事。と自覚し、よりイメージを落とし込み、更なるレベルアップの道筋を立てるためです。
例えば。
今日の勉強範囲の教材を用意して目標を決める。
授業でも同じ。
2時間勉強して、その日の夜、今日はどんな学習をしたかと聞いて、
うーん?分からない。うーん。、何したっけ?
となるとその2時間は無意味に等しい。
その後に学ぶ勉強にも続かないですよね。
それはトレーニングでも同じです。
自分が行った事はこういう事。
と理解し、分析を行い新たなイメージやビジョンを確立していく作業を繰り返すことで、しっかりと身につきながら、その先へ続くための予習まで繋がります。
大人にとっては当たり前のことでも子供にとっては当たり前ではないので、手法を伝える。
本質は何をとっても変わらない。
そのルーティンが行えるほど成長スピードは速くなりますし、イメージやビジョンが確立できるほどその目標に対して近づく事が出来ます。
常日頃から雪上に立てるわけではない選手は特に限られた時間でこのようなスキルを培うことで、雪上に立った時により質の良いトレーニングを積むことも出来ます。
面白いことに脳はそこまで頭が良いものではなく、意識できることは脳内の10パーセント以下と言われています。人間の記憶というものも曖昧なので、とにかくノートに向かい合い、今という自分が行ったこと。感じたことや思った事を書き留めて、どうしたいか。と分析して整理することはすごく大事であり、
そして例え現実で失敗したとしても、振り返った時に脳内で良いイメージに書き換えをし、それを積み立てる事で脳は出来たと思い込み、出来た経験が積み重ねられたりと、
兎にも角にも強くなるためや成長するための方法論は如何様にもございます。
雪上に乗っていない日でも乗ったイメージをつかせる。何本も滑り、コーチからもアドバイスを貰う。そこまでやるの?というような作業を私はたくさん行い、メンタルスキルの積み立てをあらゆる角度からしてきました。
これらのスキルはアスリートだけではなく、社会人、学生、子育てやあらゆる沢山の場面で共通していく点なんではないかと思っています。
良い仕事をするのも、良い勉強をするのも、良い子育てをするのも本質的には同じなんではないかと。
夢、志、目的、目標を持ち、それに向かって積み立てるプロセス。計画。結果。振り返り。更なるビジョンや次なる挑戦。etc...
だからこそアスリートから社会人になったとしてもゼロベースから始まるとは思っていませんし、大学生にしてもそう。新卒で社会に出て行くときの強みは沢山ある。スキーを通じて学んだことは大きな財産であり武器である事を自覚して新たな挑戦を思い切って行くことが大切なんではないかな。
やることは変わり確かにそのものの知識としてはゼロベースや少ないところからのスタートかもしれませんが本質は変わらないと思っております。
何度も言うけれど、そんな学びが選手時代やスポーツを通じて学んでいることをきちんと自覚して歩んでいけるかで社会に出た時の自信は大きく変わってきます。 ルールを守る。人の嫌がることをしない。
そういう事含めて、沢山学んできているはず。
スポーツは結果が全て。とは言い切れない面白い醍醐味が沢山ある。辞めてからわかることも沢山ある。今でもオリンピックに出て金メダル欲しかったって思うことはある。けれど、これまでの道のりで学べたことは数年前から比べると想像を遥かに越えることだらけだった。そしてそこに付き合ったくれた沢山の周りの人のサポートと愛に恵まれて、本当に感謝しかありません。
そんな経験や人として大事なことを伝えられるのは私たち大人だと思っているので、こんな事を含めてワークショップでは伝えさせて頂いております。
8月に入り、海外遠征に行く選手が多くなるこの時期。良い遠征にする為にもこのブログが何かのヒントになれば嬉しいなと感じながら書きました。
また8月5日には都連でこういうことを含め、
私はこうして日本一になった。
夏の間にレベルアップ!!
セミナーを行います。対象は都連関係だけなので申し訳ないのですが、、
本当はもっと聞いてもらえたら嬉しいのですね。
長くなりましたが、読んでくれてありがとうございます!!
また書きます!!!
ちょっとだけ写真を。
この3ヶ月で会った仲間たちは数知れず。
振り返ると有り難い時間でした。私に時間を使ってくれてありがとうみんな。
絵美にあうと嬉しい。
辞めても会える!嬉しい!