チャンピオンズリーグのグループリーグ最終節が5日に行われ、グループEでは昨シーズンの王者であるチェルシーとノアシェランが対戦した。
グループリーグ突破には勝利が最低条件のチェルシーは、既に敗退の決まっているノアシェランをホームに迎えると、開始からボールを支配して優勢に試合を進めた。しかし、先制点を奪えずにいると、33分にはガリー・ケーヒルがハンドの反則を取られてPKを献上してしまう。それでもPKはGKペトル・チェフの好セーブで、ピンチを切り抜けた。
難を逃れたチェルシーは、直後の34分に一転してノアシェランのハンドでPKを獲得。しかし、エデン・アザールのシュートはGKに防がれ、先制点の絶好機を逃してしまう。それでも、38分に再びノアシェランのハンドでPKを得ると、ダヴィド・ルイスがしっかりと蹴り込んでチェルシーが先制に成功した。
ホームで先手を奪うと、前半ロスタイムにもディフェンスラインを抜け出したフェルナンド・トーレスがシュート。1度はGKに阻まれるが、リバウンドを押し込んだ。
2点リードで試合を折り返したが、後半開始直後の46分にノアシェランに1点差に詰め寄られてしまう。中盤からの浮き球に反応したジョシュア・ジョンに飛び出したチェフの鼻先でシュートを打たれ、1点を返されてしまう。
それでも、51分にはフアン・マタのFKにケーヒルがヘディングで合わせて得点。56分にもアザールのクロスにトーレスが蹴り込み、リードを3点差に広げた。
チェルシーは63分にもマタが5点目を奪取。71分にも途中出場していたオスカルが6点目を挙げ、最終的に6-1と大勝を収めた。
しかし、グループEのもう1試合であるシャフタール・ドネツクとユヴェントスの一戦は、アウェーのユヴェントスが相手のオウンゴールで1-0と勝利。この結果、勝ち点12となったユヴェントスの首位通過が決まり、シャフタールとチェルシーが勝ち点10で並んだが、直接対決の成績で上回るシャフタールが2位でグループリーグを突破した。チェルシーは3位に終わり大会から姿を消したが、前回王者がグループリーグで敗退することは史上初となっている。