プロ野球で通算2430安打の広島・石井琢朗内野手(42)が27日、マツダスタジアムで記者会見を開き、今季限りで現役を引退すると発表した。
石井は栃木県佐野市出身。足利工高から1988年秋のドラフト外で横浜大洋(現DeNA)に投手として入団した。89年にプロ初勝利を飾ったが、92年に内野手に転向し、俊足好打を持ち味に活躍して93年に盗塁王を獲得。98年には「マシンガン打線」のリードオフマンとして、初の最多安打と2度目の盗塁王に輝き、38年ぶりの日本一に貢献した。
06年5月に史上34人目となる通算2000安打に到達した。勝利投手経験者としては川上哲治(元巨人)以来、ドラフト外入団者としては秋山幸二・ソフトバンク監督以来、いずれも史上2人目の快挙だった。
最多安打2回▽盗塁王4回▽ベストナイン5回▽ゴールデングラブ賞4回--を獲得・受賞したが、08年に横浜から戦力外通告を受け、広島に入団した。プロ24年目の今季からは野手コーチを兼任しており、代打での出場が中心で、7月9日には出場選手登録を抹消されていた。
26日までの通算成績は2410試合に出場し、打率2割8分2厘。102本塁打、670打点、358盗塁。通算2430安打は歴代11位。