腰痛で戦線離脱中の楽天・田中将大投手(23)が、最短で30日の巨人戦(東京D)で電撃復帰する可能性のあることが18日、分かった。主力選手の故障が相次ぐ中、貯金1と持ちこたえているチームに待望のエースが復帰すれば、一気に上位浮上が見えてくる。
背番号18の完全復活の時が近づいてきた。腰痛で4月22日に登録抹消。当初の予想以上に痛みが長引いたが、すでに今月16日にブルペン投球を再開。この日も仙台市内の2軍練習でブルペン入りするなど、劇的な回復ぶりを見せている。22日のイースタン・リーグ、西武戦(利府)で実戦復帰する予定で、関係者は「最短で5月末の復帰もあるんじゃないか」と明らかにした。
星野監督は「あれだけのピッチャー。万全の状態に戻してから」とあくまで慎重だが、完投能力のある大黒柱の離脱でリリーフ陣の負担は増加している。田中は「首脳陣の方が決めること。僕は呼んでもらえるような内容を残すだけ」と話すが、エースとしての責任感は強く、早期復帰へかける思いは強烈だという。
すべてが順調にいって、首脳陣がGOサインを出せば、30日の先発が見えてくる。指揮官も「昨年は巨人戦でこけた」というように、交流戦の開幕から巨人に逆転負けで2連敗し、結局4戦4敗。下位転落の原因となっただけに、今季は負けられない。雨天中止のない東京Dでの試合なら、復帰へのスケジュールも組みやすい。今後のマー君の動向から、目が離せない。