ダーラムは松井の合流日から本拠地で8連戦が待っている。前半4連戦の相手は、松坂が在籍するレッドソックス傘下の3Aポータケット。『松井vs松坂』の注目の日本人対決が、マイナーの舞台で実現しそうだ。
「ゲーム、投手に対する慣れは、少しずつ出てきた。だいぶ野球をやる形にはなってきた。あとは、もう少し上のレベルでいいバッティングができるように頑張りたい」
松井も一段階上のステージに向け、より一層気合を入れた。
地元紙も松井に期待を寄せた。『タンパベイ・トリビューン』(電子版)は「マツイはすぐにメジャーに昇格するかもしれない」という見出しで紹介。デスモンド・ジェニングズ外野手(25)の左ひざのけがの回復が遅れていることを挙げながら伝えた。
ジョー・マドン監督(58)は「マツイのような選手が“状態はいい”“準備はできた”などと話してくれたら信用するだろう。いくつかの安打よりも、そういう言葉が重要」とコメントするなど、信頼の厚さをうかがわせた。
この日のオリオールズとの練習試合では、五回の第5打席で、待望の“レイズ1号”を放った松井。9日(同10日)からの練習試合4試合では18打数8安打の打率・444、4打点の成績を残した。順調な調整を続ける松井が、着実に前進する。