◇ア・リーグ オリオールズ9―6レッドソックス(2012年5月6日 ボストン)
レッドソックス―オリオールズは延長17回、6時間7分の熱戦。救援陣を使い切った終盤は双方が野手を登板させる“緊急事態”となった。
AP通信によると、両チームが野手登録の選手を投手起用するのは87年ぶりの珍事という。
まずは16回、オリオールズが投手経験のある指名打者デービスを9番手で起用。投手のコマを使いきったレッドソックスも17回から外野手のマクドナルドをマウンドに送ったが、4番ジョーンズに左翼へ3点本塁打を浴びた。オ軍のデービスもその裏、1死一、二塁のピンチを迎えたが、最後の打者を併殺に仕留め試合終了。
本業の打撃では8打数無安打ながら“メジャー初登板”で勝利投手になったデービスは「ストライクを投げることだけを考えた」と無安打のことはすっかり忘れて上機嫌だった。