筋肉痛のため、2月の中山記念への出走と3月のドバイ遠征を見送ったエイシンアポロンが、22日のマイラーズC・G2(京都・芝1600メートル)で復帰する。
G1初制覇を果たした昨秋のマイルCS以来の実戦になるが、舞台はその時と同じ。中野助手の期待は大きい。「やっぱり、京都のマイルは、いい印象がある。マイルCSは、好位から本当に上手に立ち回っていた。休み明けは苦にしない。別定戦で58キロだけど、大丈夫だと思う」
背中から左後肢にかけての筋肉痛のため、ローテーションに狂いが生じたが、岡山・栄進牧場での休養から3月末に帰厩して、調教を重ねてきた。11日には、坂路で52秒5。雨の影響で重くなった馬場も苦にせず、ラスト1ハロンは12秒5と鋭く伸びた。「いい動きだった。乗った感じでは大丈夫。来週やれば仕上がりそう」とパートナーの池添。G1ホースらしい動きに、手応えを得た様子だった。
過去の休み明けは、10年報知杯弥生賞2着(2か月半ぶり)、毎日王冠2着(5か月ぶり)、11年毎日王冠4着(11か月ぶり)と、好成績を残している。「能力が高い馬。何と言っても、G1を勝っているんだから。このまま慎重に調整を進めていきたい」と松永昌調教師。格と力の違いを見せつけ、大目標の安田記念(6月3日、東京)へ、弾みをつけるつもりだ。