史上7頭目の3冠馬が誕生した。単勝1・4倍と断然の1番人気に支持されたオルフェーヴル(牡、池江)が、直線で堂々と先頭に立つと最後は手綱を押さえる余裕を見せて圧勝。2着ウインバリアシオンに2馬身半差をつけた。池添謙一騎手は「ホッとしました」と第一声。「プレッシャーがかかっていたし、負けられないと思っていた。返し馬のリズムもよくて完璧だと。後ろの馬に差されることは考えられなかったので、前を射程圏に入れて最終コーナーへ。自信を持って乗りました」と笑顔を見せた。残り100メートルではターフビジョンに目をやる余裕さえあった。3着にはトーセンラーが入った。
皐月賞、ダービー、菊花賞を勝った3冠馬は41年セントライト、64年シンザン、83年ミスターシービー、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、そして05年のディープインパクト以来。シンボリルドルフが死んだ年に、新たな3冠馬が誕生した。