【巨人】内海、セ界最速10勝!防御率と2冠 | スポーツは筋書きのないドラマ

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最大のピンチを切り抜けた瞬間、雄たけびをあげた。七回に1点を失い、なおも二死一、三塁で打席には小山。フルカウントからの8球目、こん身の143キロ直球で空振り三振に仕留めた。

「めちゃくちゃうれしいです。野手の人が打ってくれると信じて投げました」

ネルソンとの投手戦にも、集中力を切らさなかった。直球のMAXは147キロを計測。阿部が思わず「スピードガンがぶっ壊れているんじゃないの」と話すほど、状態はよかった。123球の粘投。新潟のG党を熱狂させた。

打線の援護に恵まれず、約1カ月足踏みしたが、ようやく2年連続の2けた勝利に到達。勝利数(10勝)と防御率(1・50)でリーグトップに立った。巨人の左腕では、高橋一三(現山梨学院大監督)以来42年ぶりとなる最多勝、そして中尾碩志以来63年ぶりとなる最多勝&最優秀防御率の2冠も視野に入ってきた。

前日18日に、パワーをもらっていた。奪三振の数だけランドセルを贈る「内海哲也ランドセル基金」を立ち上げている左腕は、交流のある児童養護施設の生徒30人を中日戦(東京ドーム)に招待した。「オフに、使い込まれているランドセルを見ると、すごくうれしい」。この日も5三振を奪い、今季72奪三振。こどもの笑顔のため、まだまだ増やすつもりだ。