ゴールを駆け抜けた瞬間、福島が安堵の表情を浮かべた。タイムは昨年のこの大会で出した自身の日本記録には0秒24及ばない23秒13。それでも得意のスタートでリードを奪い、後半までスピードを持続する本来の走りを見せた。「走り切れたことにほっとした。決勝のスタートラインに立てたことに喜びを感じた」と笑った。
今季初戦だった4月29日の織田記念国際では左ふくらはぎのけいれんで100メートル決勝を棄権。「やってきたことを出せず、ショックだった。心と体について考えた」と落ち込んだ。だが幸い軽症だったため、気持ちを切り替え、200メートル今季初戦で好走した。