世界選手権自己ワーストの6位に終わった浅田は来季へ向け「スケートティングやジャンプの基礎やトレーニングを見つめ直す。ちゃんとした土台作りからスタートする」とゼロから再出発を誓った。
佐藤信夫コーチはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の改善に加え、今季跳ばなかった2連続3回転ジャンプも「挑戦させる」意向で、浅田も「できることは全てやる」と意欲を見せた。
30日のフリーではSPに続いて佐藤コーチの安全策の勧めを拒否してトリプルアクセルを強行したが、結果はSPと同じ回転不足。体重減でパワー不足に陥るなど調整に失敗した影響は大きく、その後も2つのジャンプでミスし、トップとは約23点差で2連覇にはほど遠かった。
帰国後はオフをしっかり取る予定だ。例年より長く苦しんだシーズンだっただけに「休んだ方がいいと思っている。1度スケートのことを忘れたい」と本音を漏らした。後輩の村上や姉の舞さんらと遊びに行く計画も立てており、心身ともにリフレッシュして新シーズンに備える。