【天皇賞・春】盾男・武が確信!キングダム、最強へ一直線!…最終追い切り | スポーツは筋書きのないドラマ

スポーツは筋書きのないドラマ

ブログの説明を入力します。

馬場開場から2時間以上が経過した午前8時16分。多くの馬が駆け上がり、荒れた時間帯の馬場で52秒1。すぐ200メートルほど前を、併せ馬で走った3歳のオープン馬リフトザウイングスでも52秒6がやっと。こちらは単走というのに、余裕たっぷりに好時計を叩き出した。

武豊から、笑みがこぼれた。「今日はまっすぐ走っていたね。体調が良くないときは、調教で右にモタれる癖がある。菊花賞(2着)も日経新春杯(3着)もそうだった。(優勝した)ジャパンCのときはまっすぐ走っていた。今日も良かったよ」

春の天皇賞は、1989年から4連覇。その後も99、2008年に優勝(2着は5回)するなど、通算6勝を挙げる“平成の盾男”も、06年ディープインパクトを最後に古馬最高峰のタイトルから遠ざかっている。

「盾男? ずいぶん昔の話じゃないかな」と苦笑するが、本音であるはずがない。「天皇賞はすごく重みのあるレース。強い馬でないと勝てない。菊花賞でも折り合いはわりとついたし、強い世代の2歳チャンピオン。去年のジャパンCの勝ち馬でもある。ここ2戦は勝ってないけど、今度こその気持ち。この馬を天皇賞馬にしたい」

第一人者が、意地と技術で再び、NO1ホースに押し上げる。