ニューヨークに住まいを移して二度目の夏になる。

去年は引っ越しや取り巻くクレイジーな状況のせいで、あまり落ち着くことができなかった。

いち早くイカれたルームメイトのもとから抜け出して、男とイチャつけるような家に引っ越したい一心で。結局、引っ越した先はさらに信じられなくひどい環境となってしまったんだけど。

初めてすんだ52stのアパートメントは、プライベートというものがなかった。

何も知らずに下調べもせずに日本から新しい住まいを決めちゃったんだから無理もないんだけどね。

前にクリスの家にお世話になった時は、ルームメイトはちっともうざくなかったから問題ないと思ったのが甘かったんだよね。

ところが私の初めてのルームメイトのへたれピアニストはひどかった。
いーーーっつも家にいるから、私は英語の勉強すらできなかったもん。
風呂も長いからうんこしたくて出そうになっても我慢して。
私が男を連れ込めば、「この間と違う男だった」とか後になって言われたり。

2ヶ月くらいで新しいアパートメントを見つけたんだけど、それもまたひどかった。

後にストーカーになってしまったロシア人に紹介されたルーマニア人のおばちゃんから借りる予定だったんだけど、当日になって「やっぱダメ」と断りの電話が。
ありえねえだろっての! こっちは荷造りも終っているんだよ!

仕方なくたまたま愚痴の電話をしたみかりんの家へ居候。
それから彼女との仲は深くなった気がする。

誕生日をまたいでアパートメントを探して、すぐに良さげな物件がみつかた。

41stで駅近!
込み込み$700で、値段場所ともに文句なし!

その週末には引っ越して、快適な生活を送っていた。

当時お気に入りだったイタリア人カウンセラー、音楽デブギーグ、ギリシャ人のアホはもちろん、友達を呼んでも何の文句も言われずやりたいことをできていたからね。

ノンキに過ごしていたところで、またまたハプニング勃発!
なんと、ルームメイトだったペルー人男が家賃を払っていなかったことが発覚。

きっと何も知らずにすんでいるであろうと同情した大家さんが、わざわざ私に知らせてくれたのだ。
聞くと、私が住む数ヶ月前からすでに払っていなかったという。

「台湾に引っ越すから来年頭には引っ越しを考えておいて」とは言われていたけど、それって夜逃げするからよろしくってことじゃん!

結局翌年の1月中旬には出なければいけなくなって、またみかりんの家へ居候することになった。

運良くwoodsideで1ベッドルームが空いて住めることになったけど、なんせ引っ越し当日に断られた経験があったからさ。
引っ越すまでは油断もできなかったっつーの。

まあ、引っ越しはギリシャ人のアホに手伝ってもらって、$40のタイ料理をごちそうすることで済んじゃったし、その辺はラッキーだったかな。

小さなハプニングはあっても、1月終わりに引っ越して今に至るまで住まいに関しては平和な日々を過ごしている。っていうか、普通に当たり前のことなんだけどね!

みんな最初は何度も引っ越したというし、仕方ないのかな。
これがwelcome to amerika! なのかもしれないし!
私が初めてニューヨークへ来たのは、今から2年前。

それまでいろんなところに旅行へ行ったけれど、来る前まではしばらくどこにもいかなかった。

デザイナーとしての地位を確立しなければいけなかったことが大きな理由。
その頃はたいして行きたいとも思っていなかったし。

3年間にマークとニューヨーク行く話があった矢先、いろんなゴタゴタがあって身も心もボロボロになって鬱のような気持ちになった。
あ~、彼は私を一喜一憂させることが多々会ったことと同時に、不安定な精神状態にしてくれたなぁあ。
一緒にいて鍛えられたとは思うけど、あまり幸せは運んでくれなかったかも。

ただ、その頃の一連があったおかげで、今現在の恋愛に生きているんだけど。

自分という軸がない女は魅力がないだけでなく、自分自身が疲れる。

誰かがしてくれれることを待つのではなく、自分が相手を幸せにすることを考えたい。

佐々木健介と結婚するとき、「私が健さんを幸せにする」と言った北斗。
みんな遊びの代償に大きなツケが回ってきたなくらいに健介のことを思っていたけど、北斗はホントに幸せをみたらせている。
あの北斗の大きな愛がなければ健介はこうなっていないよ。
ドラマの脚本にもなっちゃうくらいの“鬼嫁”だけど、凄く幸せそうだもん。

私も見習おう。っていうか、見習っている。
誰かに幸せにしてもらうのではなくて、愛する人を幸せにする。
そうすることによって、私にまで幸せを齎せてくれるから。
嫉妬について考えてみた。

振り返ってみると、私はホントに嫉妬深い女。
「嫉妬は人を殺せる」と本気で思ったくらい。

修身のときもそうだけど、マークにはうんざりさせたことも多々。

マークが朝まで帰ってこない時は眠れなくて、10分おきに電話してホテルのフロントさえもあきれさせた。
「他のあばずれ女といるんじゃないか」「ストリップにでも行っているんじゃないか」とか、よからぬ妄想が働いて、自分自身がヘトヘトになるくらい。


そんなことをずっと何年もくりかえしていて、冷静に考えたらちょっと気がついた。
例えば、私も浮気をしてみる。
ただ、そうすると逆にマークのよさがみえてきた。
「きっとマークだったら、こういうときこうしてくれるだろうな」とか、違う男といながら恋しさが増してきたりして。
まさに「♪違う男の腕の中でも違う男の夢をみる~」な、ジュディオングの歌ですわ!

それに浮気をして、別れてしまうなら、それまでの間柄。
だって、浮気をして自分の彼氏のよさがさらにわかることがあると思ったもん。

嫉妬をされることは、意外と嫌なものではない。
だけど、その度がすぎるとうざいだけ。
お互いのことをちっとも尊重していないということだし。

たとえばマーク。
マークは男とばかりツルむ体育会系だから、男友達が多い私を理解できなかった。

もちろんマークが一番大切だったけど、近藤、ヤマヨシ、私の大切な男友達のことを理解してもらいたかった。
もしも「連絡をとるな」と言われたとしても、私だったらとるもん! 隠れて。

フェイスフルじゃない。
コソコソとやられるのって、もっとイヤだよね。

ならば一番大切な相手に理解してもらうのが最善。
お互いの生活、今までの過程があって今があるし、そこは尊重しなきゃいけない。

今はBと一緒にいて、ホントにそう思う。

何でもそうだと思うけど、自分が体験したり身になってみないと、人の気持ちはわからないものなんだよね。

マークにはいろんな意味でいい勉強をさせてもらった。

マークがいなかったら嫉妬深くない自分に出会えなかった。

Bは私のこと、日本人にしては珍しいって。
アジア人は嫉妬深いんだって。

私も自分のことをコントロールして考える脳みそがなかったら、感情の赴くままにそうしていると思う。
ポジティブに考えることで、自分も快適でいられる。

Bに会う前に克服しておいてよかった!
すごい好き。
そう心からそう思える人と会えてよかった!