神の手〜関節視下手術初体験〜 | 本橋恵美オフィシャルブログ「本橋恵美からありがとう」Powered by Ameba

神の手〜関節視下手術初体験〜

今日の投稿は大袈裟でもなんでもないです。
本当に凄かった・・・。

人生初の関節鏡視下手術
見学させていただきました。

執刀医:産業医科大学若松病院 スポーツ関節鏡センター  内田宗志診療教授
手術室:AR-Ex 尾山台整形外科 東京関節鏡センター

宗志先生とは
選手の怪我の診察に帯同した際に初めてお会いし、
スポーツ整形外科研修会に参加させていただき
御縁が深まりました。

先生の診察を
他のドクター陣がずらりと後ろから見学されていたり、
また研修会では出席した500名余の医療関係者が息をのむほどの
素晴らしい講演をされていたりと、
そのお姿と最新の技術の素晴らしさを目の当たりにし、
それから私は関節鏡視下手術に非常に興味を持ちはじめました。

今回の見学は先生のご好意でお誘いくださって
図々しくもお言葉に甘え
初体験することができました!


photo:01

着替えてオペ室に入る前の
緊張MAXの私、引きつり顔。

オペ室には先生率いるTEAM7名。
プラス医療機器メーカーのご担当者が数名。
私の他に見学されていた医師2名。

既に全身麻酔で手術台に横たわる患者様を目にして
更に緊張が高まりました。
そして術前にこれまで経過観察された内容(股関節)を
とても詳細に説明していただきました。
この時点で私は医学用語(しかも英語多数)に
やっと付いていけるかいけないか、
そんな感じでしたが、
造影剤を入れたMRIはとても解り易く
股関節の可動範囲も
制限されている原因も把握することができました。


メーカーの方に
「トレーナーの方の見学ははじめてです」と言われました。

かな、、と思い、今日のために相当できない頭を使って
論文や関節鏡視下手術の動画をみて予習に予習に予習しました。
そんな素人の私にも術中ずっと説明をしてくださった宗志先生。
終始オペ室は和やかな雰囲気でした。
(それでも私は直立不動でしたけど・・・)


約3時間半、瞬きを惜しむほど
(というか手の動きが早くて瞬きできない)
じっくりと鳥肌が立ながら見学しました。

まさに神業でした・・・。
最小侵襲で1~2センチ程の切開された三カ所。
(できるだけ小さい切開で行われる手術法で、MSIと言います)

そこから内視鏡と器具を自由自在に操られ
まるで目の前にある大きなものを扱っているかのように
奥深い場所にある、数ミリ単位の世界を扱われていました。
アシスタントの先生方も
時折その手技にため息をつかれていたり
感嘆の声をあげておられたりしていた程です。

私なりの表現でいうと「職人」でした。。。
表現が適切でなければごめんなさい。

知識不足ゆえ、全部理解できないのが残念ですが
ただただひたすら感動しました。

最後にあるものが完璧に収まったとき
麻酔科の先生がぼそっと
「他の誰も真似できない・・・」とつぶやかれたのを
聞き逃しませんでした。
また鳥肌でした。


photo:02

リスペクトとともに
プロフェッショナルな姿にぼーぜん
(うっとりとも言う)とした私でした。

いやいやいやいや・・・
そんな場合ではなくて!
(一人ツッコミ、汗)
本当にもっと勉強したくなりました。

人生で転機となる出来事は数回あると思います。
その瞬間の感情や、
得たものは何にも代え難い財産となると思います。

そして私が今のこの仕事に
この経験を生かすためには
どうしたら良いかじっくり考えたいと思います。

宗志先生、
他ご協力くださった皆様、
本当に有難う御座いました。
そして患者様の一日も早い回復をお祈りしています。


本橋恵美


PS,
股関節鏡視下手術について先生ご自身が寄稿されている
記事がありましたので是非コチラをご覧ください。
とても解り易く解説されています。
あと、そうそう!
余談ですが、宗志先生は学生の時はラグビーをされていて
今も週4回ランニングで
オペの体力をつけておられるそうです。
今度はemiトレーニングを体験されるとかされないとか・・・(笑)ニコニコ

内田宗志先生のブログはコチラです。