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世界報道写真展・涙

今日。

東京の最高気温は34℃。



家から駅まで5分なのに電車に乗った瞬間に汗が落ちてきた。



ハンカチじゃなくハンドタオルで汗を拭く私はオジサンっぽい・・・・

と、自分で思った。あはっ。



見ると周りの女性は顔から汗なんてかいてない・・・・

恥ずかしいったら・・・





さて。


仕事の前に楽しみにしていたココに行ってきました。

今年で7回目かな。




@東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス



到着して展示室に入ったら、汗と同時に泣けてきた。



この写真展は2007年の一年間に約5000人の報道カメラマン達が撮った

総計8万点の中から選ばれた写真達。




私は毎年この写真展であらためて世界のどこで何が起きているかを実感する。



世界のあらゆる場所で今なお紛争が起きていて、

この日本では決して考えられない凄まじい光景。



ケニアの80歳の女性が家族は救えず、猫だけを抱えて逃げる光景。

兄を亡くした弟が悲嘆に泣け暮れる光景。

逃げ惑う人々の生死をかけた見るに耐えない表情。

難民キャンプで頭を抱える母親を心配そうに見上げる子供。。。

マラリアにかかった息子をただ抱いていることしかできない父親。



戦争の写真だけじゃない。





性的暴力を受けた子供達の写真。



スペインでは17歳未満の少女の23パーセント、少年の15パーセントが

大人によってしかも親近者によって暴行レイプされている。



恐ろしくなるようなデータ、そしてリアルな写真。





そして地球温暖化によって北極の動物達が悲惨な状況に追い込まれている写真。



世界中の信じられないような宗教儀式の一幕。



唯一救われたのはスポーツの感動シーン。












報道写真家たちは命を落とすかもしれないのに

何故この地に行くのか。

写真はリアル。

これを多くの人に伝えたいんだろう。



対して、どうして同じ人間なのに争わなくちゃいけないのかと思いながらも

ただただひしひしと観るだけの私。




悲しくなりながらも、一歩美術館の外に出れば、次の仕事、夕飯のことを考えて、

いつもの普通の生活に戻る。



安全で何不自由なく生活出来るこの日本にいられることは果たして本当の意味で幸せなのか、

のほほんと暮らしているだけで、世界の苦境を写真で眺めているだけでいいのか。

と思いながらも、この日本で産まれたことに感謝をしなくてはと思う。




色々考えさせられる。。

けど何も出来ない。。




射殺されたゴリラのかわいいけど切なくて悲しい手が忘れられない。



興味のある方は是非行ってみてくださいね。

http://www.syabi.com/details/wwp2008.html