いつものようにバタバタと家を出て
自分のデスクに落ち着くと
今日も、１ページめくる
おーなり由子さんの優しい言葉が３６６日分詰まった
辞書のように分厚い私の愛読書。
今日は、どんなコトバに出会えるかな。
静かにワクワクするこの瞬間が、すき
今日ばかりは、ページをめくる手が、少し躊躇した。
この本にそんな恐ろしいことが書いてあるはずはないのに・・・
それでも、なんだかそわそわした。
「 だいじなのは、待つこと。
ふかふかと、おいしそうな土ができるまで、種まきは、がまん。 」
なんともマイペースな土づくりメモに、ほっこりした
悲しみに敏感になりすぎないように・・・
幸せに鈍感にならないように。
想像する。
土ができるのを、待つ人にとって
果たしてこのがまんの期間は、長いのか、短いのか。
震災から４年。
テレビで状況を伝える仲間の姿に、
目にする映像、新聞記事に、
切実な声に
胸がギュッとなる。
私なんかがこんな感じなんだから・・・と
また想像する。
明日のページをめくれなかった多くの人と
残された人の悲しみを想って心ざわめく日も、
こうしてページをめくれることに、ただただ感謝したい。
2時46分
いつも通りに慌ただしい報道フロアで、静かに目を閉じた。
今日だけが特別じゃないから
震災が教えてくれた日常のありがたみを
この先も決して忘れたくないし、
やっぱり何か
誰かの力になれる自分になりたいと
今年も、どこかもどかしい。
複雑な想いと向き合うあなたに
どうか、笑顔がふえますように
smile