土俵が大事だって話 | 愛媛で暮らす介護系Webライターさとうのブログ

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愛媛在住のWebライターとして活動しています。

私はこれでも元ソーシャルワーカーですので(介護業務8割だったけど)、どうしてもそっち系の話に傾きがちです。

すなわち、傾聴とか受容とか共感とか。寄りそい系の。

患者さん、利用者さん、そのご家族などなど、どうすればより良い生き方ができるのか。

それを考える仕事でした。

 

こういう価値観が、Webライター界隈にいらっしゃるビジネスガチ勢の方々にはちょっと鬱陶しいというか、軟弱に感じられるかもなあって感じたのはここ数ヶ月のお話。

 

「時間がない」って、私も言うけど。

きっと同じように思ってる人いますよね。

24時間って短くないですか?私は短く感じます。

 

 
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  • タスクの見直し
  • 所用での外出など

いや、めっちゃやることあるやん(; ・`д・´)

独身子なしの私でこれよ?

かろうじて今は親の介護もしなくていい、今はほぼ自分のことだけやってりゃいい私で、これ。

 

「もっと書く時間を作らないといけないのに、私は行動が足りない」みたいな投稿をSNSで見かけたんです。

こう思うってことは、きっと他の誰かの発信を見たんだろうなって。

それこそ、寝食削って書いてる人の発信をね。

 

「別に自分が頑張ってる自覚があるんならよくね?」って思うんだけど、甘いかな☺️💦

 

パートナーやお子さんがいたり、ご家族の介護などされている方々も多いと思うんですね。Webライター界隈は。

で、専業か副業かも人それぞれだと思うし。

 

限られた時間を何とかひねり出すようにして、文章の仕事に充ててるわけです。

そりゃ「時間がない💦」くらい言いたくもなるわ。

 

でも「時間がないなんて言い訳」という意見もあります。

寝る時間削って、本業の休み時間も副業に使う。とにかく行動する。自己投資もする。

こういう方たちは、たしかに結果を出しています。

そして、知識もノウハウも持ってる。

どうすれば稼げるかちゃんとわかってて、それこそ時間の使い方も上手。

だからこそ「時間がない」のは甘えと考えるのも、理解できます。

 

視座が違うんですよね。

こっちが空き地の土管の上でリサイタル開いてるとしたら、あっちは武道館のステージなわけ。

見えてるものが違う。見ている角度も違う。

 

そして、経験値の圧倒的な差ね。

あちらには呼吸レベルで自然にできちゃうことでも、こっちからしたらフルマラソン並にきついみたいな。

 

そうなのよ。

「できる人」って「できない人」の気持ちを完全には理解できないところまで行っちゃってるから「できる人」なのよ。

その差を考えないから、人の意見に揺らされちゃってメンタル低下しちゃうんじゃないかな。

 

「この人みたいになりたいけど、こんなに頑張れないから無理」

なりたい、大いに結構。

だけどその人と全く同じに生きるなんて無理でしょ。

別の人生を歩んでる別の人間なんだから。

 

 
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ざっと思いつくだけでもこれだけ異なるのに「憧れのあの人」のようになんて途方もない。

同じライターだからって、同じ土俵に上がった気になってたらそりゃ心も折れる。

他人と自分を同じ物差しで測ろうとするからしんどいのよ。

たぶん(・∀・)

 

「今」の自分が胸を張って「頑張ってる!」って言える生き方をしてるんなら、他人の姿に目を眩ませる必要なんかないと思うんですよね。

 

相手の人生をなぞりたいんじゃなくて、自分の希望を叶えたいはずなので。

「この人素敵だなあ」とか「あの人の発信って参考になるなあ」とか、そういう感覚を大事にしつつ、相手を自分の土俵にあげるようなことはしない。

 

あちらはあちらの土俵があるし、こちらにはこちらの土俵がある。

めちゃくちゃシンプルなのに、なんでだか見失いがちですよね。