こんにちは!
ジム勤めemi よ

私のジムで

○月からアメリカに就職を決めた

女性スタッフがいる



2○歳の彼女

つい最近まで

大学生で

バリバリ運動をしていた


帰○子女でもあって

英語ができる



ここでのバイトは

○月末まで


○月には、日本を旅立つ






ジムスタッフは、
空きがあればレッスンに参加
できるので

これまで、彼女と
エアロ、ヨガなど
お互い誘いあってきた

彼女は

お母さん程の年齢の

私が、ヒップホップやダンスエアロに

夢中になって


しかも

楽しんでいる

のが面白かったらしい


彼女は

ボクササイズのような

激しいレッスンと

癒されるからと

ヨガを好む



ラストダンスは、アメリカに行くから

フラダンスと誘ってみたら

ちょっと顔がマジになったけど

受けてくれた


本当はダンスは

苦手なのに




いよいよ
その日

○月4日が決まってからは



彼女に身につけてもらう

アロハのスカートを探し



見てもらいたい

写真を用意して



お昼に食べてもらおうと

買い物して


果物を切ってと
大忙し

男の子しか育てていない

職場では

友達気分でいたものの



サヨナラを前に
彼女の母のような

気持ちに変わっていた


これから

色んな苦労があるだろうな


大きな岐路に立つ彼女

その舞台を想像し

私まで 奮い立つ気分

応援と心配と激励とが混じり合う



女の子の扱いは
繊細
こんなものを
着せたら、、、
見た目が綺麗でないと、、
など随分気を使う


今までの子育てには経験したことがない

女の子との関係の取り方に

なんとも甘酸っぱい気分に

勝手に浸って

楽しくなってしまった


彼女にとっては

旅立ちを前に

試験勉強や住居の準備に

忙しいこの時



本当に

迷惑でおせっかいな

私だが

なんだか 

愛が止まらない






当日の昼休み


更衣室にいるとフラの先生が
入ってこられた

先生に事情を話し

レッスンに出ると

挨拶をすると



彼女のことに

興味を持ってくれ


アメリカのどこ?など

聞いてくれた






最初は

無理無理と言っていたのに


「緊張する」と言いながら

私が用意したスカートを

身につけてレッスン場に立つ彼女


私が思ってた通りの人







代わりに

付けてくださいね

黄色いプルメリアの花を

手渡された


準備をしてくれていたのだ



うしろにならんで

レッスンが始まった


フラの基本姿勢や


アロハ 愛 あなた 風などの

フラの手の表現を学ぶ


それを動きながら

繰り返し行う



丁寧なレッスン


ゆったりとした

曲が胸に染み込んでくる

気持ちいい


隣に目を向けると

緑のスカートで

動きを真似る彼女



フラはラストダンスに

ピッタリだ


というか

踊りとは

突き上げる衝動


出会いと別れの愛をも

包み込み

色々な感情を

表現できるものなのだろう


人生は

出合って別れて

繰り返し


胸の前で

クロスした

両手に

自分が癒やされて


広げた両手に

自分自身が

元気をもらう


身体から光を放つ

花になったみたいな

気分を味わった




最後に先生が


アメリカに旅立つスタッフに

本当のフラを伝えたいと


サプライズダンスを

踊ってくださった


なんと かっこいい

急に

注目を浴び

驚く彼女


みんなを座らせ

先生のフラが始まる


それは

鏡越しに後ろから見てまねていた

フラとは全く違う


手の囁き、身体が叫んでいるような表情の

奥深いフラ

感動する私たち


ああ 良い日

無限の愛に包まれたみたいだ


笑顔の彼女を見る

若い命がキラキラしている


誘って良かったわ


ラストダンスは


やっぱり

フラが

ピッタリと合うねおねがいチョコ




彼女に贈る歌

2句


①胸の前

広げた両手

見上げれば


ココカラはじまる

プルメリアの旅立ち





②胸奥で

握った片手

緩めると


指先に咲く

プルメリアの花