たらちゃん。
明日!いよいよ出発だ!!



TNRで保護した猫。
その猫が、たらちゃんのママ。


TNRをすると、必ず保護が必要なこが出てくる。
妊婦さんだったり。
負傷していたり、酷い風邪だったり。
このままじゃ生きていけない。
リターン出来ないこたち。

その為にも、TNRをする時は保護場所を空けている。
その時に一斉TNRをする。

次々に妊婦猫が発覚する。
生まれるであろう子猫の数。
空いている部屋。
色々考える。


すでに妊婦猫を2匹保護と出産を決め。
オペの最中、別のレスキュー帰り、車に乗ってたら先生から電話が鳴る。


「また妊婦だったよ。どうする?」
「生ませる?」


もう無理だって思った。
保護場所がない。

頭が真っ白になる。
考えて、考えて。

でも、キャパオーバーになることは
うちの保護っこたちも危険に晒すことになる。
医療費がこの先どれくらいかかるのか。
ご縁繋げられるのか。
どのくらい時間がかかるのか。


たらちゃんのママの容態を聞いて。
私は、ため息をついて

いや、ため息じゃないな。
深呼吸をして、震える声を抑えて

「ごめん、申し訳ないけど堕胎してください」
って、私あの時言ったんだ。

休み返上で、20匹以上のオペを執刀してくれてた先生。そして看護師さんたち。
動物が大好きで、たくさん努力して資格を取って
毎日必死に、出来ること最大限の協力をボランティアの為にしてくれる。

たらちゃんのママ。
そして、先生、看護師さんに辛い思いをさせるのが申し訳なくて、悔しくて。

電話切った後にボロボロ涙が出た。
隣に座っていたスプママが
涙を堪えて言った

「仕方ないよ。全部は生ませてあげられない」
「えみちゃんの悔しい気持ちはわかる」
「出来ることをやっていくしかないよ」

その言葉に、もっと涙が出た。




1分もしないで、先生からメールがきた。
「俺が預かる!元気なこを生んでもらおう」って。

もっと涙が出た。



そして、無事に産まれたのがだんご三兄弟。
1匹は死産だった。
人工呼吸して、ひたすらあっためて
それでもダメだった。



ひとつの命。
繋げる為に。

本当にたくさんのことがあるんだ。


泣いて、笑って
毎日、私は泣いて笑って。

そして、卒業の日もきっと
たくさんの感謝を胸に。
たくさん笑って、たくさん泣くんだと思う。




たらちゃん!
明日だよ!!

家族ができるよ!!!






お見合いの時。

「神保家のワンニャンたちがいかに大切にされているか良くわかりました」

「人も動物も健やかで温かいです。ご縁が繋がってとても嬉しいです。」って言ってくれた。



「えみさんたちの頑張りを拝見していて、たらちゃんのお迎えにあたり、なお一層覚悟を強めている次第です。」って

更に脱走対策を強化してくれた。




たらちゃんの選んだこのご縁。
きっと大丈夫って信じてる。

必死に今日まで一緒にきたんだ。
幸せになろうね。

うんと幸せになろうね。
たらちゃんなんだから!!
絶対に幸せになれるよ。


幸せになろう。






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