TOHOシネマズすすきの のスクリーン3にて鑑賞。

観に行った日に公開された作品でしたが、観客は僕含めて7人しかいませんでした。

 

また、このシアターには初めて来ました。

 

 

座席数は100席程度と小さめのサイズとなっています。

小規模シアターということなのか、スクリーンがいつもと違っていましたよ。

普通のスクリーンって布が張ってあると思うんですけど、ここは多分板状のものが掛けられている感じ。

こっちの方は設置がしやすそう。

 

 

僕が購入した席はH-11。

後ろのブロックで後ろから3列目、通路寄りの席です。

ここは思っていたよりスクリーンと距離があったし、見下ろすくらいの高さでした。

このブロックなら最前列でも全く問題ないかと。

 

 


 

元々このブログを始めたきっかけに、映画館の様子を写真で納めたいというものがあってですね。

後から見返して、「ああ、当時の映画館ってこんな感じだったな照れ」とノスタルジックな気分に浸りたいのです。

 

なので、本当はシアター内の写真をいつも撮りたいんですけど、先客の方がいると撮りにくくて。

写っちゃうと悪いし、やっぱり映画館内のシャッター音というのはかなり敏感に反応されるような気がします。

 

今回は自分が一番最初だったので、撮れて良かった。

 

 

 ナイトスイム( Night Swim )

引用元:https://www.facebook.com/universal.eiga/photos?locale=ja_JP

 

「うちのプール 変だよ」

 

  (観た感じの)あらすじ

 

ある4人家族が中古のプール付き一軒家を購入。

夫は元メジャーリーガーで、プールはリハビリのためでもあった。

最初は子供たちも喜んで遊んでいたが、だんだんと不可解なことが起こり始める。

このプール、何かがおかしい…

 

 

  感想

 

あんまり面白くなかったです。

☆2/5くらい。

 

元々興味がなかった作品というのはあるかもしれない。

予告編すらちゃんとチェックせずに観たから。

ただ、ホラー映画は映画館で観てこそと思っているので、新作が出るたびにこのジャンルは観に行くようにしているのですが…

 

 

  夫がそもそも不気味

 

本作の主人公は元MLB選手でして。

ポジションはサードとして活躍し、ケガと病気の治療のため現在は休養中?

休養なのか引退なのか、ここら辺の設定が前半と後半で曖昧になっていて分かりにくかった。

 

新しい家で心機一転という気持ちがあったのでしょうが、プロ野球選手としての未練もぬぐい切れず。

「自分はまだやれたんじゃないか(´・ω・)」と心の中で葛藤する様子がみられました。

これが大きな伏線となっていましたね。

 

ただ、そもそもの役者さんが気難しそうな顔をしているせいか、何を考えているのか分からず全く共感できないんですよ。

こう、すべての言動に自分自身で納得いってないような感じがしました。

 

これによって僕は身を入れて観ることができず。

最後に彼はあんなことになるわけですが、正直どうでもよかった。

存在感の薄さに繋がっている気がするな。

 

 

  まさか憑依系だったとは…

 

ブラムハウスのホラー作品はコメディ色が強い気がします。

自分としてはホラーはしっかり怖がらせてほしいので、お笑い要素はあまり好きじゃない。

 

本作は割とシリアスな内容なんですけど、題材はなかなか。

「プール」と「お化け」という、あまり聞かない題材です。

まさかここに憑依系が入ってくるとは思いませんでしたよ。

 

終盤まで来ると、もうごちゃまぜ状態でして。

元々プールとホラーってだけで(いい意味で)すごくバカバカしくて十分だと思うのですが、水によってパワーアップ憑依という要素が新たに加わるのはなぁ…

正直、消化不良な感じがありました。

 

個人的にはもうちょいシンプルな方が好きだったかなぁ。

 

 

  恐怖描写はベター

 

肝心の恐怖描写はどれも平凡で。

幽霊が急に画面に現れるビックリシーンは予想通りだったし、「実はコイツヤバい奴だったのか」という展開もありきたり。

しかも、散々プールの謎や幽霊を登場させたのにも関わらず、最終的には疑問が多く残る結末でした。

 

一つ良かったのは、クロールのシーンのカメラワークですかね。

ここはビックリシーンの一つで、プールで泳いでいる人の視点が再現されています。

クロールで息継ぎをするたびに水中と水面の映像を交互に見せながら、急に陸地に立つ人影を見せるというのは良いアイデアだと思いました。

 

 

  姉弟の描き方はさすが

 

ホラーで描く家族描写は他のジャンルと比べ優れていると思うのです。

主人公たちを追い込むからこそ、家族が団結するのはなんだか胸が熱くなるというか。

このことから、ホラーで登場する家庭環境は悪いことが多い気がします。

 

本作でも家族愛が扱われ、中でも姉弟の関係性がいい味出していました。

「活発な性格の姉」と「内気な性格の弟」というありがちな設定。

夜に姉がこっそり彼氏を家に連れ込んだ時、「チクったらプールに洗剤混ぜるよえー」と弟を脅すシーンは面白かった。

 

いつも弟を尻に敷いている姉ではあるものの、最後にはしっかり弟を助けます。

なかなか強い姉貴でした。

 

正反対の二人を結び付けるには、結局お化けおばけが一番なんだよなぁ。

 

 


 

プールが題材ということで夏七夕にはピッタリなのかな。

軽ーく観れば、ぼちぼちな作品だと思います。

 

また、本作は10年ほど前に製作された短編映画が元ネタらしく。

作風をそのまま引き継いでいるようですね。

クレジットのフォントも多分同じ。