札幌シネマフロンティアのスクリーン10にて鑑賞。
観客は自分含めて20人くらい。
再上映が始まった日に観に行ったので結構混んでるかと思いきや、コナンの新作映画も同日公開だったせいか割と空いてました。
もらえた入場者特典。コレが欲しかった。
半透明になっているので、透かすことで色々なジャケット画像を見ることができます。
青空とかに向けると結構綺麗。
でも、意外とペラペラだったというね。
プラスチックの板みたいな作りだったらしっかりしていてもっとよかったのに。
秒速5センチメートル
公開日:2007年3月3日
ジャンル:ロマンス/ドラマ
上映時間:63分
「その瞬間、永遠とか心とか魂とかいうものが
どこにあるのか、わかった気がした」
あらすじ(観た感じの)
本作は短編の3話構成。
第1話は題名「桜花抄」。
東京に住む中学生の遠野貴樹が、小学生の頃から好きだったものの栃木に引っ越してしまった友人篠原明里へ会いに行く…
(電車でね)
第2話は題名「コスモナウト」。
鹿児島の高校生澄田花苗は東京から引っ越してきた遠野貴樹(「桜花抄」の主人公)に恋をしているがなかなか言い出せず―
第3話は題名「秒速5センチメートル」。
大人になった遠野貴樹はいつまでも初恋の人を忘れられず、葛藤の毎日を送り続けている―
感想
これはもう、なんというか青春そのものな映画という印象。
キャラクターに共感することが結構多くて。
特になにか事件が起こったりするストーリーではないので平凡なんだけど、せつなくて甘酸っぱい若者の恋模様が自分にすごく刺さり、沁みる作品なんですよね。
小説版は見ていないのですが、映画を観る限りは「かなり残酷な終わり方をするなぁ」なんて。
でも不思議と「現実ってこんな感じだよね」という思いにさせられます。
特に、遠野君の気持ちが分かる。うん。
分かりますその痛み・・・(≧▽≦)
3話の中で一番好きなのはやっぱり「桜花抄」。
急に好きな人から手紙が来たらそりゃ嬉しいよ。
今ならメールで済むけど手書きの手紙でやりとりするところは可愛らしいし、頑張って敬語を使ってみたり、文章を読みながら相手がどんな風に書いたのか想像するところが素敵なんですよね。
あと、登場する二人が中学生(中1)っぽくないところもなんとなく好きで。
これは自分が幼かっただけかもしれないけどね。
自分が中1の時は一人で電車を使って遠出したり、電話であんなに大人っぽい受け答えはできなかったから…
特に東京なんて、こことは比べ物にならないくらい路線がたくさんあるみたいだし、一人で乗るべき電車に乗るだけでもすごい。
これも今ならGoogle先生に聞けば簡単に調べられるんだけれども、中学生が迷路のような東京の路線図の本を買い、自分で調べて栃木までたどり着くってのが最高に微笑ましい!
さすが東京の子はしっかりしていますな。←誰目線?
私が本作を好きな理由は「音楽がいいから」というのもあるんですよね。
これまた、「桜花抄」でかかる曲ときたら!
天門さんが奏でるピアノとキラキラエフェクトが映画の雰囲気をより一層引き立てていると思います。
特に「桜花抄」と「kiss」がかかるシーンは毎回鳥肌が立ちます。
ちょっと盛ったけど、とにかく個人的には本作を象徴する曲といってもいい。
もちろん山崎まさよしの「One more time, One more chance」も素晴らしい。
コレを映画館で聞くことも今回楽しみにしていましたから。
ちなみに、本作を初めて観たのは割と最近。
それまで題名こそなんとなく書いたことはあったものの、見るほどの興味はありませんでした。
大学の講義で新海誠監督の作品を観る機会があり、現実の世界をそのまま描くような作風に惹かれて「他の作品も観てみよう」と思ったのが本作と出会うきっかけです。
最近の作品も含め「ほしのこえ」(2002)以外は全部観たのですが、結局一番お気に入りだったのが本作なんですよね。
またこういう作品を作ってほしいな。
映画館で観た「秒速5センチメートル」
ぶっちゃけて言うとそこまで音響には感動しませんでした。
ラストのエンディング曲はさすがに「おおっ」となりましたが、それ以外は家で観るのとそんなに変わらない。
そもそも今回サラウンドスピーカーから音が出ていなかったようです。
ソフト版にはDD4.0chとか、DTS-HD MA5.0chとか色々あるみたい。
映画館用のDCPにはステレオ版しかないということなのでしょうか?
映像についても大きなスクリーンでの上映でなかったためか、同じく微妙でした。
見飽きてるせいもあるのでしょう。
解像度でいうなら多分家の有機ELで見た方がいい。
でも、とにかく映画館で見れただけでも良かったです。
ポストカード貰えたし、なにより好きな作品には「劇場で1度観ておきたい」という願望があるものです。
2年前にはIMAX上映もあったそうなので、またやってくれることを期待しています。