最近は、「多聴」より「精聴」を意識してリスニング練習に励んでいます。

 

YouTubeやNetflixのドラマ・映画などで聞き取れなかった、数多くある英文の中の1つを取り出して学習に使います。

 

聞き取れなかった文を、

 

1.何回か繰り返し聴く

2.再生速度を遅くして聴く

(YouTubeだと0.25x、Netflixだと0.5x

3.少し再生速度を速めて聴く(0.5xや0.75x)

4.標準の速度に戻して聴く

5.字幕やスクリプトなどで英文の正解を確認する

6.正解を確認したら、再び再生速度を落として聴く

7.再生速度を少し速めて聴く(0.5xや0.75x)

8.標準の速度に戻して聴く

9.自分も同じように言えるように、リピーティングやシャドーイングで練習する

 

というように、段階を踏みながら十分に活用します。

 

ここでのポイントは、「再生速度をかえる」というところです。

 

そもそも、その英文を私が一回で聞き取れなかったことには理由があります。

 

知らない単語が入っていた、ということもあるのですが、正解の英文を見てみると、「えー!全部知っている単語…」という場合がほとんどです。

 

その際の振り返り学習に役立つのが、「再生速度を遅くする」という段階です。

スピードを遅くしてみると、

 

「あ!この部分は前の音のすぐ後に発音されていたのか!」

 

「ここは単語と単語の間に間を置かないで、続けてすぐに言っている!」

 

「この単語は私が思っていたような発音をしていない!」

 

というような気づきがあります。

 

実は、音のつながりとか単語が崩されて発音されることがあるとか、そういうことはずっと前から知っていることでした。

しかし、このように、1つの文にじっくり取り組むことを始めてからは、「なるほど、こういうことなのね。」とようやく自分の中で本当に納得できるようになったかもしれません。

 

再生速度を遅くして、音や単語のつながり、単語の崩された発音などの確認をしてから、シャドーイング練習をすると、自分の発する英語が変わるのを感じます。

オリジナルの音源により近づくというか、より滑らかに言えるというか…。

ただ、正しい英文を確認して真似をしてシャドーイング練習していた時とは違う、「若干の心地よさ」があります。

 

再生速度を遅くして、音のつながりなどを確認してまねをするというのは、「英語のリズムで話す」練習にもなります。

 

私をはじめ、日本人英語学習者の課題かもしれないのが、英語を話すときに単語ごとや短い間隔で「区切り」を入れてしまうことです。

 

英語らしく話す。

英語のリズムで話す。

と言われても、正直、どんなふうに話したらいいのかわかりにくいです。

 

しかし、スピードを落として音の強弱や音のつながり、単語のつながりなどを意識することで、英語ネイティブがどのように話しているかが少しずつクリアになってきます。

 

自分ではつい区切ってしまいそうな箇所(接続詞や前置詞の前など)で止まることなく話していることを感じたり、音の強弱を自分が思っていた以上にはっきりと使い分けていたり(have aのaとか)することに気付いたりします。

そしてそれらを真似て話してみることで、より「英語らしい」スピーキング力が身に付くような気がします。

 

再生速度をかえて1つの文を何十回も聴くのは面倒くさいかもしれませんが、このひと手間を加えて得られるものは大きいかもしれません。

長期的に取り組んでみて、またその成果を実感したら記事にしたいと思いますニコニコ