少し前のことですが、何気なく見ていた番組で、お笑い芸人のダイアン津田さんの12歳になる息子さんが、イギリスでホームステイ体験をするという企画がありました。

 

番組関係者が一緒に渡英するけれど、ホームステイ中はいっさいの手助け無し。

 

息子さんの英語経験は、小学校での授業のみ。

事前に自己紹介文を準備していましたが、名前と"I like..."の文を1・2文作るので精一杯な様子でした。

 

ホームステイ先では、英語でのやり取りにとても緊張しているのが画面を通しても伝わってきました。

日本語だったとしても、初めて会う人の家で生活するのは緊張するでしょう。

それが、相手が何を言っているのか分からなかったり、言いたいことが即座に伝えられなかったりするのですから、12歳の彼の不安はかなり大きかったと思います。

 

それでも、知っている単語を使って何とかコミュニケーションをとろうとしていました。

目の前にあるもの、例えば、"pig!"とか"chiken!"とか、声に出して言ってみたり、"So cool!"と反応を示したり…。

相手と関わることを避けたり、諦めたりするのではなく、前向きにホストファミリーとコミュニケーションをとる姿がいいなと思いました。

 

数日間という短い滞在のようでしたが、それでも、このイギリスでの経験が、彼の今後の英語学習に取り組む意欲につながったのではないでしょうか。

 

授業でやらされるとか何となく…という受け身な気持ちでなく、誰かとつながりたいからとか、知りたいから、伝えたいから…という自分の中から沸き上がる気持ちで英語を学んだり使ったりするようになると、英語力はぐんと伸びていくと思います。

 

津田さんの息子さんの姿を見ていて、自分が17歳で初めて海外に行き、ホームステイ体験をした時のことを思い出しました。

正直なところ、あの頃の英語力で、一体どうやってコミュニケーションをとって3週間も生活することができていたのだろうと不思議です。

それでも、あの時の出会いや学びが、英語学習や進路を決めるきっかけとなったのは確かです。

 

17歳の英語力を思い返してみると、今は確実にレベルアップして「できる」ようになっている。そう考えると、日頃、「英語できない…」と落ち込みがちな今の私に、少し自信が戻ってくる気がします。