こないだの日曜日、私もダンナも留守だった時に家でちょっとした事件が起きた。
一番下の4年生の息子の友達が遊びに来たそうだ。
「今はママもパパもいないから家では遊べないよ」といって断ったらしい。
この辺は言いつけてある通りにしてくれた。
ところが、相手の子がなかなか帰らない。
息子も気の毒に思ったのか、自分もちょっとは遊びたかったのか、2,3小話を玄関でしていたようだ。
その後・・・
お友達が家に上げてもらえないことで怒りだし、
「ずっとピンポン押し続けたるからな!!」と捨て台詞を吐いて戸は閉められた。
「ピンポン、ピンポン、ピンポン・・・!!!」
20分続いたそうだ。
家の中から中3の勇気のない姉が止めるように言い、小6のすぐに感情的になる姉も怒りの怒鳴りで応戦。
息子も止めるように怒鳴っていたようだが、結局は長く続いてしまった。
中3の姉は勇気はないが、常識人間。
「これはあかんやろ~」ということで、その弟の友達の両親に訴えるつもりで電話をかけた。
小6の姉も「私に文句を言わせろ!」と憤慨していた。
残念ながら向こうの家は留守だったようだ。
私が夜になって帰ってくると、その話を息子が話してくれた。
まず驚いたのは、3人とも携帯電話を持っているので、私なりダンナなりに連絡可能であったのに、誰も頼らなかったこと。
そして自分たちの取った行動に自信を持っていて、行動のなんら疑問を抱いていなかったこと。
3人で片づけた問題を後は親がどうにかする領域で後はしらんというすまし顔だったこと。
なかなかの自立度だな~と我の子たちながら思ったので、とにかく褒めておいた。
後はママに任せてという感じで責任をバトンタッチした。
私の考えとしては、とにかく大人がいなかった時間に起こったことなので、担任に報告しておこうと、連絡帳にお手紙を書いた。
相手の子はよく遊びに来る子のうちの一人で、学校でもよく周りの子たちとトラブルがあるようなので、ちょっときになっていた。
先日私がいる時に遊びに来たときには、気を付けてその子の遊び方を見てみた。(いつもはあまり見ていない)
明るく元気なパワーのある子で、いい子だった。
気になるのは、境界線がわからないこと。
相手が嫌がっていることがわからない。自分がやりたいことを押し通してしまう。
つまり協調性に欠けるということだ。
その時は、その子一人で遊びに来ていたが、息子のゲームの腕前が凄すぎて相手にならず、自分と同じくらいの腕前の小6の姉にゲームの相手を頼んでいたのだが・・
最初は姉とゲームするのがどんなに楽しいかを素直に言って、それにより姉は持ち上げられて相手していたが、元々ゲームがたいして好きではないので、もうやめると抜けた。
すると、強引にやらそうとする。
クッションで姉を何度も殴りつけ(顔は笑っている)、呼び捨て、「じゃあお母さんに入ってもらおうや!」と私まで呼ぶ。上からの物言いに、うちの子供たちは不快感を漂わせていたのに、まったく気づかず。
「こいつ(姉)が相手してくれないんやったら、俺もう帰るわ」
これには息子がちょっと怒った。
「お前誰と遊びに来てるねん。姉か?」
「そや」
こんな感じだった。
終始にこにこ顔で可愛くていい子なのだが、クッションで何度も殴られた姉は、最初は持ち上げてくれていただけに、自分と遊ぶことを望んでくれていただけに、扱いづらいらしく、彼が帰ってから・・
「あの子嫌い~」と扱いにくさを表現していた。
そんなこんなでいい子なのだが、物事の境界線がわからない子なのだと、わかったので、今回のピンポン事件がいい機会だなと思い、先生に伝えようと思った。
彼が物事の境界線を学ぶのにはいい機会だと思ったのだ。
今の息子の担任の先生はよくやってくれている。
子供たちの担任には、たまにハズレもいるにはいるが、ほとんどの先生方は血のにじむような努力をしていると思う。
志がなければできない職業だと思う。
私が連絡帳に書いたことで、関係者たちは放課後残された。
ピンポンの子以外にもあと二人いたようだ。
先生の説明では、最初は息子以外の3人で遊んでいたようだ。
途中でピンポンの子が、「○○(息子)も一緒に遊ぼうや」と言って、うちに一人で呼びに来たらしいのだ。
たぶん後の二人はその時別れて帰ったようだった。
ピンポンの子にしてみれば、友達を蹴ってきたのに、息子が家に上げてくれなかったことが気に入らなかったのだろう。
夜に先生からお電話があり、話をした。
まずはこちらの意思を伝えた。
私は別に被害届を出したわけではなく、逆にうちの子たちにはいい経験をさせてもらった以外にはなにもないと告げた。
うちの子らは私の言いつけを守り、最善の対処法を自分たちで考えて実行までし、最後まで私には頼らなかった。
その自信のある態度から、物事の境界線がわかっていることがわかった。
帰った後の私の口添えで、ピンポンくんはいい子ではあるが、ちょっと場の空気を読めないところがあるだけだと納得したし、また遊びに来てくれても、普通に対応してくるとは思う。
うちには問題はないのだ。いい経験をいただいただけだ。
けれど電話をかけてくる先生は、苦情対応をしなくてはいけない。まったく気の毒な話だ。
ピンポンくんの家が共働きでほとんど家に誰もいなくて、一人っ子だと聞いていたので、家でできない境界線を知る勉強は、学校や社会(地域)でやればいいのだと思うと言うと、私にとても感謝してくれた。
痛い思いをいつも親によってさせられてるのかな~と推察する。
うちのケアは全く必要ないので、ピンポンくんのご両親にこういうことがあって、学校でも境界線がわからないことでトラブルが絶えないことを情報として伝えたらいいのでは?と伝えると、先生も自分の見立てが他人によって評価されたから安心したのか、自分の子供たちに対する向き合い方なんかを熱く語りだしてくれた。
先生たちはとってもがんばっている。
教室に大人たった一人でいつも踏ん張ってくれている。
肝に銘じておこうと思う。
学校は私たち親が子どもという重い責任をちょっとだけおろすことができる場なんだ。
命を守ってくれ、人間関係の基礎を教えてくれ、学習まで教えてくれる。
給食は栄養バランスを親以上に考えてくれて、クラスのみんなと食べる食事で、生き方まで学べる。
子供が学校へ行っている間は、親は安心していられる。(問題がなければだが)
自分の代わりに先生が子供を見てくれているからだ。
責任を下ろせてホントにホッとする。
親もたいへんだからだ。
学校において、先生たちはその場の空気を作って守ってくれる大事な役割だ。
志がなければ勤まらないと思う。
感謝しています。