「山手線の哲」 | 福岡の中心より愛を叫ぶ!~DQMSLに愛を込めて~

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読者の皆さ〜ん・・・愛してま〜〜す!!

皆さん、こんばんは!(^-^)





今夜は、


ブラックジャック作品の中から、


個人的に印象深いラストより・・・







「いずれブチこんでやるぞ!」


「ま 今夜はそれをいいっこなし」


 

    (「山手線の哲」より友引警部&哲の言葉)





刑事とスリの奇妙な人情ストーリー、


個人的に好きな話の一つです!(^-^)







【「山手線の哲」あらすじ】


山手線きってのスリ、哲の仕事ぶりはまさに指先の芸術だった。

しかしその哲がやくざ者に両手の親指と人差し指を切断されてしまう。

長い付き合いの警部は、

哲の芸術的な指技を守るため、B・Jに手術を依頼する。




”山手線の哲” と呼ばれるその男は、


その見事な指先で、


昔から山手線沿線で荒稼ぎしており、


警視庁の間でも有名なスリだった。


今日も警視庁の友引警部は、


哲が駅に現れると、


ピッタリとその動きをマークし、


「お前が年食って昔ほどの稼ぎをしてないとしても


 容赦はしないからな」


・・・とクギを刺す。


しかし、


そんな警部の目を盗みながら、


今日も哲は乗客の懐から財布を盗み取っては、


彼のいつものやり方で、


中身の少ない財布は本人に返し、


他は千円だけ残して財布をゴミ箱に捨て去るのだった。


そんな千円だけ残してある財布を見つけた友引警部は、


お前の仕業だろう?・・・と哲に詰め寄るが、


哲は知らないとシラを切り、


またしても警部を振り切り逃げ去ってしまう。






その後、車内にて、


スリの勘で、大金を持っていそうな男を発見した哲。


一見暴力団組員風のその男をターゲットに絞った哲は、


何とかモノにしようと彼をピッタリマークする。


しかしその男もスキがなく、なかなか手が出せない。


最終的に改札口を出る間際に、


何とかその男の懐の大金をスるのだが、


運悪く、


そのスった瞬間を、


改札口出口に待ち構えていた男の仲間に見られていた。


案の定、暴力団組員の人間で、


組の金に手を出した哲に落とし前をつけるべく、


路地裏に連れて行き、


哲の両手の親指と人差し指をナイフで切断してしまう。







その現場にかけつけた友引警部。


すぐに救急車で哲を警察病院へ運び込む。




「切断された指を仮につないだとしても、


 もう元のように器用に指先を使う事は無理だろう、


 これでスリ人生にもおさらばだな、


 まぁその方が哲にとってはよかったのではないか?」


・・・と、友引警部の上司は言うが、


友引警部はひとり浮かない顔をしていた。


同情ではなく、


せめて哲の犯行現場をおさえたかった・・・と言うのだ。


吹っ切れない様子の友引警部は、


以前息子の手術を頼んだ事のあるブラックジャック先生に頼むことにする。





無免許での医療行為を見逃す代わりに、


ただ指をつなげるだけでなく、


哲の指を、


元のスリを出来るくらいの機能に戻せるようつないで欲しいと、


あんたならそれが出来る!


・・・と、ブラックジャック先生に頼む。


一体何度無料奉仕させたら気が済むんです!?


・・・と、呆れるブラックジャック先生だったが、


「お前の指先はメスを持たせたら天才だが、


 その指がなくなったら生きがいがなかろう。


 この年寄りも スリとは言え、


 指一筋に命をかけてきたんだ。


 気持ちはわかるだろう?」


・・・という友引警部の言葉に観念し手術する事にする。









そして、


手術は終わり、哲も無事退院の日を迎える。


出てきた哲に対して、


本当に元通り動くのか?


障害が残るんじゃないのか?


・・・と不安視する友引警部。


「だんな!障害なんかねえす!


 おまんまもハシで食えるし、シリもふけまさァ!」


・・・と反論する哲だが、


元のスリが出来るほどの回復を望む友引警部は、


その程度の指なら見たくない!!


・・・と、哲を追い払う。







そして、


不完全な手術をやったと思い込み、


ブラックジャック先生に対して約束が違うと、


刑事としての仕事をしようとした所、


警部は内ポケットに入れていた警察手帳がなくなっている事に気づく。



それが哲の仕業だと気づき、


警部は激怒し哲を追いかける。


待ち構えていた哲は、


警部に、


いつの間にかスっていた警察手帳や財布を返す。


怒る警部だったが、


これは指先が前と変わらない事を見せたかっただけだ・・・という哲に、


安堵の表情を浮かべ、


「よかった・・・よかったな・・・」


・・・と、喜びの言葉を哲にかける。



そんな警部に、


「今夜は偉大なブラックジャック先生の為に乾杯しましょうや」


・・・と提案する哲。




そして、


二人が肩を並べて夜の街へ向かいながら、


ラストに言葉を交わした内容が上の言葉。




この話も、


個人的にはかなり好きです!ニコニコ




刑事とスリの奇妙な友情。


厳密に言えば、


スリは犯罪ですし、


捕まえるべき立場と捕まえられるべき立場の二人なんですが、


大げさな言い方をすれば、


そういう常識を越えた、


現代人が忘れかけている人情の素晴らしさを感じさせてくれた気がします。




自分の立場を一旦置いておいて、


一人の人間として、


哲の人生を思いやった警部の言動は、


なんだかジーンとさせられました。


そして、


ブラックジャック先生の見事な腕にも相変わらず感服します(笑)^^




”時代が違う” の一言で片付けていいのかはわかりませんが、


犯罪の種類や犯罪者のタイプも、


時代を経て変わってきているのかもしれませんね。


もしかしたら、


昭和の時代には、


このストーリーの哲と友引警部のような、


他人には分からない人間関係や情のようなものが、


刑事と犯人の間にも存在したのかもしれない・・・


そんな事を感じた私でした!(^-^)









では、また~!(´∀`*)ノシ バイバイ

















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