皆さん、こんばんは!(^-^)
今夜のブラックジャック先生の名言・・・
「苦しがってる病人は 命さえ助かるなら
全財産手ばなしたって かまわないと思う・・・・
なおしてもらうありがたみは
本人しかわからないもんです」
(「落としもの」より)
【「落としもの」あらすじ】
手術不可能と医師たちから匙を投げられた女性がいる。
妻の命は金には換えられないと、
夫であるサラリーマンは家も家財道具も売り払ってB・Jに手術を頼む。
しかし彼はその全財産の小切手を落としてしまった--。
とある平凡なサラリーマン一家。
その男の妻は手術が難しい病気に冒されていて、
他の医者からはサジを投げられていた。
ただ一人、
ブラックジャック先生なら治せるかもしれないと聞き、
高額の手術料を捻出する為に、
彼は家や家財道具を売り払う。
そして、
そうして作った小切手を持ってブラックジャック先生の家に向かうのだが、
彼には1つ悪い癖があった。
それは、
”ものをよく置き忘れる” という事だ。
出かけ前に子供にまで注意され、
こんな大事なものを忘れるもんか!・・・と豪語するが、
何と、
彼はやっぱり小切手を駅のどこかへ落としてしまう。
小切手の袋がトイレのゴミ箱に落ちたとわかり、
駅のゴミ集積場を必死にほじくり返すが見つからない。
ほうほうのていでブラックジャック先生の家にたどり着く男。
そこで、
ブラックジャック先生に、
「なぜあんなに高い治療費を請求するのか?」
・・・と尋ねたところ、
”高いと思うのはあんたが死ぬほどの苦しみをしていないからだ”
・・・と返答したのに続いて、
ブラックジャック先生が語った持論が上の言葉。
まさにおっしゃる通りかもしれませんね。
健康体であるうちは、
健康であるありがたみを忘れている自分がいます。
風邪をひいて熱が出た程度ですら、
やっぱり元気が一番だと痛感するのに、
生死をさまようような病気と戦うとなれば、
きっと金や名誉よりも、
何よりも健康体を望むはずですもんね。
ブラックジャック先生は、
子供の頃に不発弾の爆発事故にあい、
生死の境をさまよった経験があり、
また奇跡の手術で生きながらえたものの、
その後も、
死ぬより辛いリハビリ生活を長く経験しています。
だからこそ、
生命の重さを誰よりも感じているのでしょうね。
誰よりも高い手術代を請求するのは、
そんな生命の重みを教える為かもしれません。
ちなみにその後、
小切手を落としてしまった彼は、
3千万円の代わりに、
「自分の健康な体を全て提供する!
手足、内蔵、皮膚、血管・・・どこでも先生が必要な時に使ってくれ!」
・・・と懇願する。
自分だけで足りなければ息子の体も提供するという、
彼の悲壮感すら漂う提案に、
ブラックジャック先生は了承し、
肉体提供者としての契約書を交わす。
そして奥さんの手術をする事になり、
何とか治せるだろうという結論を出す。
それを聞いて大喜びする旦那と息子。
喜びはしゃいでいる親子を横目に、
ブラックジャック先生は、
ちょっと街に・・・と言って出かけ、
その道途中で、
車からわざと肉体提供に関する契約書を投げ捨てる・・・・
ブラックジャック先生はその後、
警察に紛失届けに出向くシーンがあり、
「あれがないと私はタダ働きしないといけないんです」
・・・なんて言うのですが、
この一連の行動が、
ブラックジャック先生なりの粋な計らいである事は明らかです。
かっこよくて好きです♪(^-^)
結局ブラックジャック先生にとっては、
手術するにあたって金額の大小よりも、
生命の尊さ・重さ、
生きる事の必死さ、
かけがえのない大切な人や家族への想い、
そういうものを求めているのだろうと解釈しています。
この話でも、
彼の自分の体を犠牲にしてまでも妻を助けようとした、
その必死の覚悟、
それを感じ取ったからこその行動だったのでは?・・・と。
この話に限らず、
ブラックジャック先生は、
時折タダに近い手術料や、
実際タダで手術したりするケースも多々ありますが、
そこにはやはり、
ブラックジャック先生の心に訴えかけるものが必ず存在していますからね。
ちなみにこの話、
彼が落とした3千万円の小切手は、
無事に見つかるというオチがつくのですが、
スゴく心温まるラストで、
個人的に好きなストーリーの1つですよ!
では、また~!(´∀`*)ノシ バイバイ
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