皆さん、こんばんは!(^-^)
今夜のブラックジャック先生の名言・・・
「・・・・・ヨーコ
こんど生まれたら きれいな海で泳げよ・・・・」
(「しずむ女」より)
これも、
この言葉そのものというより、
このストーリーがあまりにも切なくて、
ラストのこのセリフで、
私はいつも涙します・・・(´Д⊂
【「しずむ女」あらすじ】
公害病がテーマ。
工場廃液が海で毒を発生し、
それに冒された海産物を食べると、
膝の関節が冒されて歩けなくなり、
ヨードやX線で治すが、
症状が酷い場合には手術で関節を切る、という晦日市病。
ヨーコという精薄の少女が、この病気に冒されていた。
素潜りをして魚を取るのが上手な少女だった。
精薄であるが故に
保証金も騙されてもらえなかった彼女を見るに見かねて、
ブラック・ジャックが手術をし、役所に彼女の治療費をかけあう。
晦日市病は膝だけではなく、脳症状も起こすことがわかったから、
その分の治療費も払うべきだ、と。
救済委員は、ヨーコは生まれつきの白痴だと、突っぱねる。
ある日ヨーコは大好きなブラック・ジャックに、
魚を取ってきてあげる、と、まだ治りきっていない膝で海に行ってしまう。
溺れ死ぬヨーコ。
ブラックジャック作品全体の特徴として、
必ずしもハッピーエンドにはならないという点があります。
手術でも治せなかったパターンもありますが、
手術で病気が治ったはずなのに、
何らかの要因で不幸にも命を落としてしまうパターンや、
命よりも大事なもののために、
自ら死を選ぶパターン・・・・など。
アニメ化された時には、
それらのエピソードのほとんどが、
ハッピーエンドに修正されていましたが、
個人的には、
原作のオリジナルな結末の方が切なくて印象深かったりします。
この話も、
そんな切ない結末の一つです・・・(´;ω;`)
ブラックジャック先生の懸命の手術により、
やっとリハビリを開始できるようになったヨーコ。
これからの頑張り次第で、
普通に歩けるようになるかもしれないという、
希望が持てた矢先に、
ブラックジャック先生の為に魚を取ろうとして、
まだ完治していない足で海に飛び込み、
ヨーコは溺れ死んでしまいます・・・
ブラックジャック先生が気づいて、
急いで海に向かうものの、時既に遅く、
海に沈んでしまっていたヨーコ。
その海に沈むヨーコに向かって、
ブラックジャック先生が静かに語りかけたのが上の言葉。
このラスト、
切なすぎます・・・
しかし、
この話の結末のように、
ハッピーエンドではない所が逆に
いろいろ考えさせられるというか、
問題点や作者のメッセージを浮き彫りにさせてくれるような気もします。
このストーリーで言えば公害病。
ブラックジャック先生は最後に、
”きれいな海で泳げよ”
・・・と言っていますが、
裏を返せば、
ヨーコがずっと”汚い海”で泳がされていた事への、
静かな怒りと悲しみが込められている気がしてならないのです。
”きれいな海” を
”汚い海” にしたのは誰か?
人間の過ちに警鐘をならす、
そんなメッセージが垣間見えますよね。
ちなみに、
この話も実は訳あり作品で、
現在は未収録作品の一つになっているとか。
どうやら、
作中に出てくる、
障がい者に対する差別的ともとれる表現が問題のようです。
なので、
この作品を読みたい方は、
旧版のコミックスをどうぞ!(笑)(^-^)/
では、また~!(´∀`*)ノシ バイバイ
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