今日、5月13日は、
”完全無欠のエース”と呼ばれた、
ジャンボ鶴田さんの命日でしたね。
それにしても、
鶴田さんが亡くなられてもう14年が経ちますか。
本当に月日が経つのは早いものです。
鶴田さんの訃報を初めて知った時の状況は、
今でも昨日の事のように覚えています。
14年前と言えば、私は当時25歳。
その日は、
営業マンとしてお得意先に向かう為に、
車を走らせている時でした。
昼頃だったか、
会社の業務の女の子から携帯に電話が入ってきたのです。
最初は、
何か仕事の連絡かと思ったのですが、
その子が伝えてきたのは、
「〇〇さん(自分の苗字)にニュース速報です。
ジャンボ鶴田がマニラで死にました。」
・・・という、思いもかけないものでした。
別にその業務の女の子がプロレスに詳しかったという訳ではなく、
私がプロレスファンと知っていた、
その子の直属の上司の方に、
私に伝えるように言われて電話をかけてきたという事なのですが(笑)
ただ、
その時のショックは今でも忘れられるものではありません。
あくまでも個人的な見方ですが、
私が小学生の頃に初めてプロレスを見るようになって、
プロレスラーの”熱いハートやカッコ良さ”を最初に教えてくれたのは、
アントニオ猪木さん。
プロレスラーの”器の大きさや優しさ”を教えてくれたのは、
ジャイアント馬場さん。
そして、
プロレスラーの”単純なスゴさや強さ”を教えてくれたのは、
やっぱりジャンボ鶴田さんだったと思います。
その中でも、
やっぱり世代的には、
鶴田さんに一番憧れを抱いたものでした。
”日本人最強のレスラーはジャンボ鶴田である!”
今でも私はそう信じて疑いません。
もうこのブログでも何度も書いているので、
耳タコになっている読者さんもいらっしゃるかもしれませんが(笑)、
私が個人的に選ぶ、
「ジャンボ鶴田思い出の名勝負」を3つ選ぶなら、
一つ目は、
1984年蔵前でのニックボックウィンクルとのAWA戦。
あの試合のフィニッシュシーン、
ニックに仕掛けられたブレーンバスターを、
空中で体勢を入れ替えてバックを取り、
即座に決めた、
見事な弧を描くバックドロップホールド!!

30年経った今でも、
鮮明にこの目に焼き付いています。
そして、
その時実況席にいた徳光さんの
「いけー!!いけー!!」 という、
興奮した叫び声も耳に残っています(笑)^^;
あの当時のNWAやAWAって、
本当に崇高で厳かなイメージがあり、
そんな偉大なベルトを、
日本人が初めて巻いたという快挙に、
今で例えるなら、
ソチオリンピックで羽生結弦選手が金メダルを獲ったような、
そんな感動を覚えたものです。
子供心に、
そんな快挙を成し遂げた鶴田さんを、
同じ日本人として誇らしく思った思い出の試合でした。
二つ目は、
1985年大阪での長州力戦。
この試合は試合そのものというより、
その後の裏話を聞いた時の衝撃が想い出深いのです。
この試合60分フルタイムドローの死闘を演じた両者。
しかし試合後、
疲労困憊で控え室で動けなくなった長州選手に対し、
鶴田さんは余力を残しピンピンしていたといいます。
この話を聞いた時、
やっぱりレスラー、
中でも鶴田さんのスタミナは凄いんだな~!!
・・・と、素直に驚愕したものです。
”無尽蔵のスタミナ” は、
鶴田さんの代名詞でもありましたよね。

三つ目は、
1990年に行われた三沢光晴戦。
6月武道館で三沢さんが鶴田さんに、
シングルマッチで初めて勝利した試合は、
”平成プロレスにおける最大のターニングポイント”
・・・と言っても過言ではないくらい、
プロレスファンの心に残る試合であったのは言うまでもないですが、
個人的にはその後行われた、
鶴田さんの持つ三冠ベルトを賭けたタイトルマッチ。
鶴田さんが鬼のようなバックドロップ3連発で、
三沢さんを完膚なきまでにノックアウトした試合。

若い世代(三沢・川田・小橋ら)が台頭しつつあった当時の全日本で、
”鶴田ここにあり!”
・・・をファンに知らしめた、
衝撃的な試合だったと自分は思います。
まだまだ鶴田さんには高い壁であって欲しい!
そう願っていた当時の私にとっては、
溜飲が下がるような思いだった記憶があります。
あと、
個人的に見たかった鶴田さん絡みの夢のカードを挙げるなら、
ジャンボ鶴田 vs 藤波辰巳
(※辰爾ではなく、あくまでも辰巳。このこだわり分かりますよね?)
ジャンボ鶴田 vs 前田日明
ジャンボ鶴田 vs ハルク・ホーガン
この3つでしょうか。
特に鶴田vs前田は一度見たかった!!(´Д⊂
もう今では、
ジャンボ鶴田さんの現役時代を知らないファンの方が、
圧倒的に多いのかと思うと、
時代の移り変わりをひしひしと感じ、
時々寂しく感じる時もありますが、
”ジャンボ鶴田”という偉大なレスラーがいた事を、
絶対に風化させないように、
私はこれからも、
鶴田さんのスゴさを今のファンに伝えていきたいと思います。
そして、
鶴田さんの入場テーマ曲、
『J』も。
今宵はこの曲をヘビロテしています(笑)
当時は元気と勇気をくれたこの曲も、
今聴くと切なさで涙が出てくるのですが・・・

今夜は皆で天国に向かって、
「ツ・ル・タ・オー!!」と思い切り心の中で叫びましょう!
鶴田さん、聞こえますか?
そして、
鶴田さん、
あなたは今のプロレス界を、
天国からどんな思いでご覧になっているのですか?
あなたが人生を賭けた全日本プロレスは、
今や見る影もなくなってしまいましたが、
それでもプロレス界は不滅です。
今を必死に生きるレスラー達を、
時には叱咤しながら、
これからも見守っていて下さいね。
最後になりましたが、
改めてジャンボ鶴田さんのご冥福を、
心よりお祈り申し上げます。