まず、不満な個所はCoccoが作中でほとんど歌わなかったこと。あとやたらと長いこと。
登場人物はほぼ3人のみです。ひたすら不幸に見舞われる主人公七海(黒木華)、なにかと七海を助けてくれるような様子の何でも屋安室(綾野剛)、七海のメイドとしての仕事の同僚となり一緒に暮らすことになる真白(Cocco)。
序盤は気弱でなんだか終始もじもじしている七海がどんどん不幸になっていき、その不幸の始まりにはなにかと安室がうろちょろする。そして安室から真白と繋がり、一見それまでに比べると平穏な一時を過ごします。でもそのまま何事もなく終わるはずもなく・・・・って感じです。
気になることはCoccoがまんまただのCoccoだったこと。わたしは彼女が好きなので楽しく鑑賞できますけれど、彼女には興味のない方が観たらどうなのかなと思います。演技ではなく、ありのままの彼女のキャラクターが必要だったということなのかしら。そして「この世の中は幸せで溢れている」という考え方は、Cocco本人が感じていることなのでは、とも感じました。「店員さんが〝こんな自分″のためなんかに商品を袋へ入れてくれる」とか「幸せの容量がある」とか、普通〝Cocco″として言いそうだなあ、と。だから逆に、別に目新しい視点ではなかったことが残念。
表現の仕方がちょっと悪いですが、メンヘラ系ゆるふわ女子物語って感じでしょうか。ちょっと昔の「世にも奇妙な物語」っぽいストーリーです。「世にも~」を綺麗におしゃれにした様な。
こういう、自分が好きな本業が俳優・女優業ではないアーティストの方が出演している作品ってどうとらえていいかわからなくなります(時に好きな俳優・女優の場合でも)。なぜなら作品の内容が残念でもその方のPVとして楽しめてしまうから。
あらすじで「どんどん痩せていく真白~」という記述を見かけて「え?もともと心配なのに、映画のために痩せさせたの・・!?」と思っていたのですが、実際は作中が「痩せてしまった状態」だったので安心しました。これはほっとしました。あと、踊るシーンがあってよかった。元気そうでした。
今作はきっとキャスティングありきで作られた映画なのでしょうから無意味なことなのですが、やっぱりわたしはCoccoが出演していなければ別に観に行かなかったなあという作品です。
因みに、新宿バルト9では公開2日目の朝1の回(8:40~)で20分前くらいに行きましたがすでにパンフが売り切れており買えませんでした。スタッフの方に聞いてみたところ、公開中だったら再入荷はあると思う(けど未定というニュアンス)とのことでした。今作に関しては映画自体が面白くなくてもパンフは買おうと思っていたので残念。でも他の劇場へ行ったりと、探すほど欲しくはないかな…。何か他の作品を観る際にもしあったら買おうかな。