古事記にみる日本人のルーツ その①
EMEの小野です
今年は、古事記編纂 1300 年
今、古事記にはまっています。
古事記というのは、あらためて読み返すと、
ワクワク ドキドキ の長編小説であることがわかります。
一方、古事記を読み説いていくうちに、
日本人の思考や意思決定のプロセスが分かります
古事記を通じて、日本人のアイデンティティを取り戻すことが大事なのではないだろうか
日本人のルーツとして、象徴的なことを考えてみましょう
≪意思決定は神々の合議制≫
神々が意思決定する時は、常に八百万の神が合議制で意思決定を行う。
つまり、日本人の意思決定の原則は、合議なのです。
その合議制での意思決定も、キチンとストーリーがあり、
まず、合議で、誰の意見を尊重するかを決める
そして、その神の意見を聞く
その上で、その神の意見について合議する
合議した結果を、天照大神に上奏して
天照大神が詔を渙発するのです
≪天皇不親政≫
天照大神は、自ら意思決定することはありません。
八百万の神の意見を聞いて、詔を渙発するのです。
そのスタイルは、現在の天皇陛下の存在にも受け継だれています。
唯一、天皇が意思決定された事例は、終戦の意思決定だけだといわれています。
≪合議による意思決定≫≪天皇不親政≫が、日本人の意思決定の原点であり、日本人の統治の原則であるように思います。
何時の間に、数のパワーに頼るようになったのでしょうか。
その象徴的な仕組みが多数決です。
多数決が本当に正しい意思決定の仕方でしょうか。
これからも、
多数決に頼らない、合議制の意思決定の仕組みを構築していきたいと思います。