経営を忘れた経営陣
EMEの小野です
梅雨空に、執筆の腕も湿ってしまって、ちょっとご無沙汰をしました。
気合を入れて、ブログの再開です。
今日は、 あきれた経営陣の話
ある会社の事業再生を支援している。
その会社は、本業の売上が減少。
数年前から、第二の柱を育成するために、新たな事業に十数億円の投資をしてきた。
しかし、本業の売上の減少が、予想以上に進み、
また、新規事業への投資が回収されない状況から、今回の再生支援となったのである。
事業再生チームでは、再生企業の本業の状態、新規事業の状態を分析した結果、
本業は、今の経営資源を活用すれば、十分に再生の可能性がある、一方、
新規事業は、収益性は見込まれる ものの、
本業に、将来の収益性を頼りに、これ以上投資できる体力はない、
従って、新規事業はで売却をするべきである
との提言を行なった。
その時の経営陣の反応
「新規事業には、十数億円の初期投資と、数億円のランニングコストをかけてきた。また、外部からの人材も投入してきた、なぜ、今売却しないといけないのか」
「本業については、市場の規模は大きいが、成長性はない。今まで、手を尽くしてきたが、再生の道が開けてこない」
「新規事業の市場は、将来性のある市場だ。新規事業に軸足を移すべきではないのか」
コンサルタント
「それでは、新規事業の事業計画が創れますか」
経営陣
「それは、担当部長を呼んできて、担当部長から説明をさせる」
私は、正直、あきれてしまった。
経営陣が、経営を忘れて、新規事業に対する投資家になっている
最初から、本業を再生する気などない様子
しかし、
新規事業を軌道に乗せるまでには、1~2年 かる、その間の資金を誰が補填するのか
今回、銀行からは、今のままでは、これ以上の資金支援ができない といってきている
そのための、再生支援である。
経営を忘れた経営陣 は、
自分の役割を忘れてしまった ようである。
このままでは、従業員の方々を不幸にしてしまう。
事業再生チームにおいても、また1つ
あたらな取り組み が始まった。