事業の承継12 ～現在を語る②～

　ＥＭＥの小野です　

事業の承継においては、

現在における　競争環境　の認識についても、対話をして欲しいものです　

競争環境については、マイケル・ポーターの言葉を借りると

業界内での競争

仕入先の交渉力

得意先の交渉力

新規企業の参入

代替製品・技術の出現

があると言われています。

ついつい、我々は、業界内での競争　に目が行きがちです。　

しかし、アスクルがでてきて、文具小売業界内での競争が無意味になったように、　

いつ、他の４つの競争環境が出現するとも限りません。　

経営者の経験・ネットワークに基づく認識も重要ですが、

新しい競争環境の理解には、後継者の知識・ネットワークも重要です。

さらに、次回に、　「我が社は、顧客から、なぜ選ばれているのか」　について、検討しますが、

競争環境に対する対話においても

「競合他社は、顧客から、なぜ選ばれているのか」　

について、認識を深めておく必要があります。

「競合他社が選ばれている理由」が、　今後の脅威　として、十分に考えられるからです　

いずれにしても、「誰を競合と考えるか」によって、今後の打つ手が変わります。

是非、　敵を知る対話を欠かさない　で欲しいものです。

次回は、自社について、特に、

「我が社は、顧客から、なぜ選ばれているのか」　

について、認識を深めることが重要です。