過去の功労者去る
EMEの小野です
システムのトラブルで、公開がうまくいかなかったようです。アメーバブログさんも確認されているようです。
従って、過去の蓄積していたものから発信します。
弊社のクライアント企業での話。
先代の社長の時代から、
社業発展のために尽くされた功労者(Aさん)が退職する
ことになって、送別会に出席した。
定年まで、数年を残しての退職である。
この会社は、先代社長のビジネスモデルから、次世代に残せる100年企業を作ろうと、経営革新の途上であった。
ポイントは、個人の優秀な営業マンの集団から、組織としての優秀な集団に、変身することである。
当然、Aさんにも期待をかけ、重要なポストを任せていった。Aさんの成功モデルを組織力として共有しようとしたのである。しかし、残念ながら、Aさんは、過去の成功体験から脱皮できなかった。
つまり、個人優先の営業スタイルから脱皮できなかったのである。
当然、経営者とのコミュニケーションの量は、最も多かったにも関わらず、残念である。
古い価値観から、新しい価値観へ変革するとき、旧価値観の優秀な営業マンが、新しい価値観の優秀な営業マンとは限らない。ここに、変革の難しさがある。
この会社の経営者の「Aさんを新しい価値観のリーダーに育てられなかったことは、本当に申し訳ないと思う。しかし、本当に、これ以上引き止めることが、Aさんのためになるのか、悩んだ上での辞表受理だった」と言う言葉が重い。