朝からずっと目を覚まさない
酔っ払いだった
いつから、どの位飲んでいるのか
いや、この人の場合、飲んではいなくて
「入れた」だった
酔っていて、長々と会話をできる状態ではなく
何故なのか分からないが
胃ろうがある人だった
「胃ろうのチューブから入れるの?」
うなずく患者
「どの位飲んだ...じゃなくって、入れたの?」
Too much、と患者は言った
生理食塩水を静脈に入れると
塩味がした、という患者とか
CTの造影剤を静脈に入れると
体の一部が暖かく感じた、という患者とかいるが
アルコールを直接胃に注ぎ込むのは
口から飲むのとどう違うのだろうか?
ビールを入れた時と、カクテルを入れた時では
何かを違う風に感じるのか?
多分、お酒の瓶からコップへ注ぎ
そこからシリンジを使って胃ろうのチューブへ
その諦めの悪さ
ある意味、肝が据わっているというか
そこまでして、酔いたいと思う患者
少し尊敬の念まで持ってしまう
でも、朝から晩まで眠り込むまでの量のお酒を
そこまでしてまで体に入れなければならない
この人の精神状態だとか、生活環境だとか
悲しいな、と思う


