鯉が泳いでいた | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

さて、本題のアイルランド病院見学

 


初めは6ヶ所行くはずだったのが

結局、直前に4ヶ所になって

 

(これはアイルランドではこういう物なのか

それとも、このリクルーターの裁量か...)

 

アイルランドのERで

何が驚いたかというと

 

ER、24時間営業じゃないんですね

 

アイルランドの医療システムは

イギリスのものを模していて

大きく分けて、公立と私立の病院があり

私立の病院は、基本的にプライベートの

医療保険を持っている人たちが行ける場所

 

「ここはお金持ちが住んでいる地域なんですよ」

リクルーターがそう言う、

ちょっとお洒落なデリとかブティックとか

そんな店が並ぶ通りの近くにある私立の病院

 

エントランスに大きな池と噴水(室内)

「錦鯉とか泳いでそうだよね~」

本当に、鯉にカテゴリーされるであろう大きさの

赤いお魚が泳いでいたわ 笑い泣き

TV ドラマの様で、ベタ過ぎて笑った

 

ここのER、午後5時に閉まるんですって

夜間、救急が必要なら公立病院のERへ

(公立病院のER全部が24時間営業課は不明)

24時間営業のERでも、CTをオーダーする時とか

かなりセレクティブで

即CTオーダーOK、夜中も読影する放射線科がいる

アメリカのERとは大違い

 


医療研修のシステムもイギリス方式で

アメリカで言うattending physician(基本、専門医)と

アイルランドのconsultant(専門医)も

全然、仕事の内容、仕方が違う

専門医が研修医にずっとくっついて

指導しているわけではないのだ

 

まあ、それで医療システムが回るなら...

とか思ったら、病床不足・人手不足は

ユニバーサルな問題みたい

ボーダー(ERで入院病床待ちの患者)が

ERで何日も過ごすことがあるらしい

そこは、どこに行っても同じなのね

 

 

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