一日早く | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

夫の手術が無事終わりました

 

Elective surgery(予定手術?)で

命にかかわるようなことはないだろうけれど

(夫のおじさんは、同じ手術で死にかけたけれど)

まあ、送迎は必要だろうし、何かあった時のために

手術の日とその後数日のスケジュールを開け

その代わりに別のシフトをピックアップしたり

 

なのに、「手術はキャンセルになるかもしれません」

ERからの入院患者で病院がフル

ベッドの空きがないと、入院要の手術はキャンセル

 

そんなこと、1週間前に言われても困る

次にこれだけスケジュールを開けられるのは

いつになるか...

 

私が家で看護しますから

普通病棟のケアなら、大抵できますから

手術のキャンセルはやめて下さい!

 

そう言ったものの

前日までどうなるか分からずキョロキョロ

 

病院病院病院病院病院病院病院病院

 

幸いにもキャンセルにはならなかったけれど

「朝5時半にチェックインして下さい」

 

え?そんな早くに?

ということは、その日一番のケースね

どうせ2泊3日の入院予定なので

遅くからでも良かったのだけれど...

 

うちからクルマで45分かかる所なので

少し早めに出たら、病院到着5時15分

受付もまだ開いていなかったわ爆  笑

 

受付で色々書類手続きをして

2階の手術室があるエリアへ移動

そこで着替えて、静脈ルートを取ってもらって

 

いってらっしゃ~い!

 

読みかけの本は持ってきたけれど

睡眠時間4時間で病院に来たので

私は眠くて眠くて

椅子を部屋の隅っこに移動してウトウト...

 

「入院病棟の部屋が準備できましたよ」

 

手術室エリアの部屋が夫を待っていてもOKだけれど

どうせ荷物を動かさないといけないし

3階の入院病棟の方で待つことにした

 

ここの部屋にはリクライナーがあって

おまけに、ポカポカ暖かくって

お昼寝には最適ハート

ERが一年中寒いのは、なんでだろう?

病院はどこも寒いと思っていて

毛布と紅茶を入れた魔法瓶まで持ってきたんですよ

 

医学ニュース新聞2つとお昼寝後

夫が手術室から帰還

いつものようにベラベラ喋っていたけれど

翌日聞いたら、手術室から部屋へ来るまでの

記憶が全くないらしい

 

いらっしゃいますね、時々

鎮静剤で記憶が全部飛んじゃう人

色々大っぴらに話をした後全然覚えていない

うちの夫もそういうタイプだったのね

 

その日は、夫は自分でベッドから起き上がれないし

痛みもあって、殆ど何もせず

二人で病室でボーッとしていました

 

ボーッとしている間に

内科のホスピタリスト(入院患者専門の医師)が

「よお、調子どうよ?」と

チャチャをいれるために立ち寄る

夫の担当でもないのに、なんで

この部屋にいるのを知ってるんだ?(;^_^A

 

その日は、外が暗くなる前に帰れと

45分ドライブして一人で帰宅

 

翌日は、夫はコーヒーをリクエスト

 

入院病棟のエレベーターの前に

お見舞いに来た人用なのか

無料のコーヒー・マシーンがあったのですが

1カップの量がとっても少ないの

5回くらいONのスイッチを押して

いつも使うコーヒーマグ一杯くらいの量

そんなにスイッチを押すのも何か申し訳なくて

家でコーヒーを作って魔法瓶に入れて行きました

 

執刀医のパートナーが既に朝早く回診に来て

夫の状態は全て順調だとのこと

 

良かったね、じゃあ、明日予定通り帰れるね

 

すると、お昼前に執刀医が立ち寄ってくれて

「調子、どう?」

 

まあ、痛いのは痛いけれど予測していたし

そう夫が(強がりを)言うと

 

"Would you like to go home?"

 

え?

もう一泊じゃなかったの?

 

今日は経過観察だけだし

明日、装着している器具を外すのは

君たち、家でできるでしょう?

 

...え?

私?

 

いや、できますけれどね

私、夫がもう一晩病院にいるものだと

そのつもりで、今晩一人で家で何をしようか

もう予定立てちゃってるんだけど...

 

って言えなかった(;^_^A

だって、夫がキラキラした目で

私のことを見ていたから

 

ほら、大型犬が今からお散歩?とか

おやつの時間?とか

期待に満ちた目で飼い主を見つめるみたいな

 

Photo by PartTime Portraits on Unsplash

 

なので、連れて帰ってきました、夫

 

帰って来てからの夫、自分の症状を

体の中で起こっているケミストリーだとか

病理学的なことだとかの解説付きで

逐次、報告してくる

 

もしかして、あんまりに鬱陶しいから

「あの患者、さっさと退院させて下さい!」とか

ナース陣から苦情が出たのではないか?

 

「私も一応、医学部出てるから

その説明、いちいち要らないわ」

って、言っちゃいましたもん

 

まだ術後の痛みはありますが

執刀医によると、ノーマルな回復過程だとのこと

 

来週から仕事復帰です

 

 

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