6年目の再会 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

仕事に行った夫からテキスト

 

 

また何か、面白い症例でもあったのかな

 

夫は仕事に行くたびに

その日出会った面白い患者の話とか

医学的に面白い症例の話とか

私に話したくて仕方がない

 

また、そんな話かなと思っていた

 

 

「ただいま」と夜中近くに帰って来た夫

ベッドに入って本を読んでいた私の所に

「報告」にやってきた

 

その日は私に来客があって

邪魔をしちゃいけないと気を使った夫

いつもより30分ちょっと早くに家を出た

 

その余った30分で、どこへ寄ったかというと

噂のガス・スタンドBuc-ee's (笑)

夫もそれまで行ったことがなかったので

ちょっと覗いてみようと思ったらしい

 

バッキ―印のビーフ・ジャーキーが

ぶら下がった壁とかの写真を私にテキストしてきたり

後日私がバッキーズに行った時と注目する所が一緒笑い泣き

 

やたらデカいガス・ステーションだと

店の中をkキョロキョロ、フラフラしていると

 

おい、XX(夫のニックネーム)じゃないか!

 

いきなり、夫の名前を呼び

声をかけてきた人がいた

 

この方にも、そしてこれまでの方にも

大変申し訳ないのですが

うちの夫、人の顔を覚えません

 

バッキーズの近くにある病院は

ここ数カ月、パートで月数回行っただけ

最近フルタイム勤務になったばかり

知り合いはまだ少ないし

声をかけてきた人は病院関係者ではなさそう

 

フィラデルフィアのうちからは勿論

サウス・カロライナのうちからも

決して「近所」とは呼べない場所で

さらに小さな町を外れた所にある

バッキーズで声をかけてくる人って...

 

「俺だよ、俺!6年ぶりだよなあ」

 

彼のフルネームを聞いて

やっと誰だか分かった夫

(夫はここらへん、誤魔化すのが下手)

 

6年前に亡くなった夫の親友を通し

知り合った海軍がらみの友だちでした

最後に会ったのは、親友のお葬式

親友が亡くなってから、本当に皆

バラバラになっちゃったもんね

 

この方も現在は海軍をリタイヤ

退役軍人をサポートする団体でボランティア中

サウス・カロライナ州チャールストンにて会議があり

家があるワシントンDCへ帰る途中

 

一緒に来ていた奥さんが

「この辺り、バッキーズがあるんですって

ちょっと寄ってみない?」

 

そこで、夫にバッタリ

(夫は全然気が付いていなかったけど(;^_^A)

バッキーズに行った方はご存じでしょうが

あのだだっ広い店内ですれ違ったことさえ奇跡

 

偶然に偶然が重なった再会

「おまえ、ええ加減に顔覚えろや」と

親友、絶対に天国で笑い転げている

 

 

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