私が現在乗っている車はホンダCR-V2015版
それまでは長い間日産カローラ派だった
しかし、夫の「戦車に踏みつぶされる率が低い」という
まったく訳の分からない理屈でSUVを勧められ
いくつかのカー・ディーラーに通った結果
大きさと乗りやすさはもちろんだが
セールスマンのチャーミングさに釣られて買った初SUV
先日、「トレード・インして、新車に代えませんか?」という
ハガキをサウス・カロライナのディーラー・ショップから頂いたので
もう、5年以上乗っているし、それもいいかもなと
そのディーラー・ショップを覗いてみることに
お店の前に車を止めると
「こんちはっ、今日は何の御用っすかっ?」
語尾に必ず小さい「っ」が付いていそうな喋り方の
元気というか、張り切っているというか
魚じゃないんだけど「活きが良い」という表現が
ピッタリの若い店員さんが声をかけてきた
「トレード・インっすかっ?あ、じゃあ、こちらへどうぞっ」
彼のコンピューターがあるデスクへ案内された
ドアからそのデスクまで、線1本で結べるのに
この人、フリーハンドで線を描くみたいに
あっちこっちへチャカチャカ動く人だなあ...
(うちの息子が小さい頃こんな感じで、無駄にカロリー消費していた)
止まったら死んじゃうのはマグロだったっけ?
でも、この人、スリムで小柄だし、マグロというより
ピチピチ跳ねる車海老っぽい...
Photo by Maria Labanda on Unsplash
(アメリカのフリー画像のサイトで「エビ」を検索すると
調理済みのエビの写真ばかり)
世の中、必要な無駄というのもあるけれど
Efficiency-能率っていうのでしょうか?
タスクをいかに効率よく片付けていくかはERでは重要で
よそ様の仕事ぶりを見ていてもとても気になる
いや、でも
今日は他人の仕事ぶりを揶揄するのに来たんじゃない
車のことに集中しよう
時間と話をかなりはしょると
現在私が乗っている車は、マウンテン・エアーというブルーっぽい色
この色はもう、作られていないらしい
なんででしょうね?
良い色だと思うのに
それじゃあ、赤の車にしましょう
2015年版の赤はネガティブなことは滅多に言わない息子に
「アグリー」と言わしめたくらいの色だった
幸い2021年版の赤は、赤らしいメタリックの赤
(マツダCX5の赤の綺麗さにはかなわないと思うが)
その赤い2021年版CR-V、現在お店に在庫なし
1週間後くらいに、入荷予定の車があるが
$500前金を払えば、その車をリザーブしてくれる
もちろん、その$500は購入代金から差し引かれるし
もし、車が気に要らなければ全額返金しますとのこと
まあ、急ぎでもないし
入荷予定があるのなら、はい、リザーブお願いします
私側が損する取引ではないので$500払い
あとは海老君からの連絡を待つのみ
それ以来、海老君、ちょこちょこ連絡をくれるのだが
「明日、配達のトラックが到着しますっ!」
「トラック、到着しましたっ!」
「あとは、配送されてきた車が降ろされるのを待つだけですっ!」
でも、「車、着きました」テキストが来ない
「それで、車をピックアップしに来ても良いですか?」
配達予定日の翌日、海老君にテキストすると
「御免なさいっ!」
手違いがあって、赤の2021版CR-Vでも、別のタイプが来たそうな
「御免なさいっ!すぐに電話かけなおしますっ!」
その日、海老君から数回電話があり、謝りまくられ
その10日後に別の配達があり、その中に赤のCRVがあるとのこと
こちらは早急に新しい車が必要なわけでもないし
うん、じゃあ、10日後ね
着いたら連絡頂戴ね
そんなに気にもしていなかったのだが
10日後に配達日が過ぎても、海老君から連絡がない
その時、たまたま今乗っている車を購入したディーラーがある
ペンシルバニアへ帰っていたので
翌日、そちらの方も覗いてみることにした
ところが、家を出た途端、携帯が鳴った
海老君からだ
海老君の電話ははまた"I am very very sorry!"
海老君、今度はいったいどうしたんだい?
海老君のテキスト2回、電話3回の要約は
配達のトラックは来たが、積まれているはずのCR-Vが
積まれていなかった
10月半ばに配達のトラックが来る予定で
そのトラックには赤のCR-Vが積まれるはず、と上司に確認した
次は絶対に大丈夫だ、確実だ
別に私の方は今、早急に新しい車がいるわけでもなく
数週、いや、数か月待ったところで困りはしないのだが
来るはずで、既に2回来なかった車、存在するのかしら...
海老君、じゃあ、車が届いたら連絡ください
ペンシルバニアの家の近所のディーラーでは
「トレード・イン、大歓迎です!
でも、困ったことに、今うちにCR-Vの在庫が1台もないのですよ」
「一台もないの?」
「ええ、ゼロ、です」
COVID-19の影響で、細々した部品を作る工場が閉鎖
新車の製造が遅れているのだとか
ゆえに、中古車の需要が上がり
中古車を売りに出すなら、今が売り時
ああ、それで海老君、あんな必死でコマメなのか
カーディーラーのセールスマンの多くは出来高給で
売らないことにはお給料が入ってこない
新車を売ったついでに、トレード・インされた車も
海老君担当になり、売れるとお給料になるのかな、多分
そして、今日も海老君から連絡
まず、テキスト「海老です!おはようございますっ」
続いて電話「僕のテキスト、見ましたっ?」
「あなたから連絡が来るたびに、また配達が遅れますとか
言われるんじゃないかと思ってドキドキするわ((´∀`))」
「いやっ、そんなことはないですっ!絶対、次は大丈夫っ!」
10月に,車が来るか来ないか
自分の車のことながら、来ない方に賭けてしまいそう