ジャーナル・クラブ、序章 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

ジャーナル・クラブのホストに当たった

 


10月がハロウィーンがあるためなのか

「伝統的には中毒学(を集中的に学ぶ)月」らしい

夫が勝手に言っているだけかもしれないけど

 

本当に中毒学の月だとすると

うちの夫は中毒学がサブ・スペシャリテーだし

私も臨床はやらないが、中毒学フェローシップは

一応終えているので

自動的にうちがホストに当たることになる

 

ジャーナル・クラブとは、面白い論文を

皆で集まって解析、討議する集まりのこと

 

この間までいた研修プログラムでは

毎週行われるカンファレンスの中に組み込まれていたが

今いる研修プログラムでは

毎月一回、アテンディングの一人がホストになり

その人の自宅でディナーを食べながら行う

 

ここで、二つの問題が持ち上がる

1.スペースの問題

2.ディナーのメニュー

 

他のアテンディングは、この街に自宅があって

皆、大きな家に住んでいるが

うちは夫と私と犬たちだけが棲むことを前提に

勝手に夫が買ってきた小さな家

ジャーナル・クラブは25~30人が参加となるが

そんなに人を詰め込める家ではない

 

そして、この家の床は1950年代のもの

チャールストンから持ってきた特別な木材とかで

70年ほど、温存されてきた古い床

 


私が住み始める前に、コーティングしてもらったが

真っさらになるわけではなく

どう頑張っても、所々凹凸があるし

(これは湿気の影響もあるらしい...って本当?)

床板が柔らかくて傷が付きやすい

 

アメリカ人って、「土足禁止」と言っておいても

大勢になると絶対無視する人がいるからなあ

(よその家に行って、その家のルールを無視って

そこら辺にその人の性格が出るのだと思う)

 

「じゃあ、裏庭に椅子を置いてやろう」

折りたたみ椅子をレンタル屋さんから借りてきて

裏庭にざっと並べればいい

 

「暗すぎない?それって」

裏庭に電気は付いているが、チマチマした

論文の文字が読めるほどの照明ではない

 

夫「大丈夫、大丈夫

そこは僕に任せて」

 

いいのかなあ、任せて...と思いつつ

私はディナー・メニューに集中することに

 

(続く)

 

 

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