レジデンシー・マッチのための医学生インタビュー
そろそろ終わりに近づいてきた
雇用する研修医一人につき
10人はランク・リストに書き込むべきと
いう統計がどこかにあるらしく
一クラス15名の大所帯の我がプログラムでは
少なくとも150名はインタビューすることに
デートの相手を探すマッチング・サイトだと
まともな相手一人見つけるのに
少なくとも5人に合わないといけないと
誰かに聞いたことがあったので
デートの相手を探すより研修医を探す方が
難しいということなのか...
毎回、10~12名をインタビューした後に
インタビューした4名で集まって
どの学生ををランクリストの上の方に置くか
どの学生をランクリストに置かないか
ああだ、こうだと話し合う
各インタビュアーによってお気に入りの
「キーワード」みたいなものはあって
私の場合は、学校外での雇用経験
特にウェイター、ウェイトレス経験者
さりげなく信じる宗教を持っている人
基礎医学の試験の点数が低くない人
そのキーワードは出身校であったり
大家族で育った環境であったり
様々なボランティア経験であったり
仲にはやはり 「苦労話」にホロッ来る人も
特に苦労話的キーワードは医学生側にとっても
セールスポイントになる場合があり
親が移民で、自分はアメリカで一世だとか
貧しい環境で育ったとか
人種を前面に押し出してくる人とか
LGBTであることを強調する人とか
自分でコントロールのしようがないことを
セールスポイントにする人って
正直言って、私は苦手
その苦労を撥ねのけ押しのけて、
頑張ってきたのは偉いなとは思う
でも、それを強調する人達って
成績があまり振るわなかったりすることが多い
優しい同僚は
「でも、彼、苦労してきたのよ」と言うが
「私はそれとこれは別だと思う
同情で研修医を選んじゃいけないと思う」
同情票でここまできちゃったのかな
みたいな学生に会ったこともあって
この人、これでどこまで行けるのだろう?と
別の意味の苦労が待っているのを心配した
「同情票」という言葉を聞いた別の同僚
(←タラ子さんが病気になったとき
毎日の様に様子を訊いてくれた優しい人)
クスッと笑って
「そうだよなぁ
これは研修医の選抜であって
僕らは慈善事業の団体じゃないもんな」
上手い事、言うなぁ
いくら苦労人でも努力家でも
努力が結果につながっていなければ
「ER医になりたい」夢はかなえられない
逆に
救急はチームワークが大切な科で
患者、家族とコミュニケーションが
取れないと仕事にはならないので
いくらテストの点数が良くても
面接で会話ができない人はランク・リストに載せない
また、次、頑張れよ、というものでもなく
少し罪悪感みたいなものは残るが
そうね、慈善事業じゃないものね
来週からは200名近くの面接した医学生に
少なくとも150番までの番号付け
今年の研修医マッチ・デーは3月15日
