Mass Casualty Sim | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

クリスマス前と年明け直前

ERの研修医たちに毎日やらないような

手技を教えたり

口頭試問試験の練習をしたりした

「手技週間(Procedure Week)」

 

何を誰が何処で、どんな風にやるか

計画を任されて、無事終了後

「今までで一番良かった」と

努力を睡眠不足を報いられるような

コメントと寄せ書きを頂きました

 

その中でも、一番評判が良かったのが

最終日に行ったMass Casualty Sim (MCS)

 

先週もケンタッキーの高校で銃により

多数の死傷者が出たばかりですが

昨年のラスベガス、コンサート会場での銃乱射事件

3年前のアムトラック脱線事故

 

こういった多数の死傷者が出る事件が起こった際

近辺のERはいかに対処するか?

 

既にERに来ている患者はいるし

事故に関係ないことで来る患者もいる

多数の患者が来ることが予想されるので

ベッドを開けないといけない

病棟のベッドはいくつ開いていて

どの患者が真っ先に手術室へ行くべきか

輸血用の血液はいくつあるのかetc...

 

ERだけでなく、病院全体の運営システムを

変えないといけないので

コミュニケーションがとっても大切

そして、それが一番難しい

 

その時のための練習がMCS

 

ERの研修医だけなので

その中で、ナース・マネージャーや外科医

X線技師などの役目を振り分け

 

患者役はほぼ実物大のお人形と

研修医とマネキンたち

コンプレッサーで膨らます、膨らます
マネキンと風船人形
シミュレーション・センターで行ったので
折り畳み式テーブルをベッド替わり
経鼻胃管(NGT)付きのお人形

 

心電図マシーンと化したハンパー

 

仮CT室へ「患者」を連れて行かないと

CT撮影を証明するスティッキーがもらえない

 

 

私は研修医を観察、評価するのと

患者、患者の家族、人形を動かす役目と

北島マヤ状態

登場を待つ人形たち

 

一時間ほど、「患者」が続々とやって来て

研修医たちは駆け回りドラマさながらの世界

いや~、嬉しいなぁ音譜

研修医が一生懸命、必死なのを見るのって

 

研修医たちからは「役に立つ訓練」と

評価がとても良かったし

プランニングに携わった人たちも

「楽しかったよね!またやろうよ!」

 

ウフフッニヤリ

実はね、来年のプランも練りだしてるのよピンクハート

 

こちらはコネチカット大ERのMCS

 

 

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