そして何も無くなるのか | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

9月末から10月初めに起こったハリケーン・マリア

このハリケーンによるダメージが大きかった

場所の一つがプエルトリコ

スペイン語の名前のため、外国の様に思えるが

アメリカの自治区で、アメリカの一部

アメリカの第51番目の州になりたがっている様だが

今のところなれないまま

 

 

自治区であり、アメリカ本土とは違う税制を持ち

節税のため多くのアメリカの製薬会社が

工場を持つ土地だ

私は行ったことがないので、現地の状況は知らないが

貧富差の大きな土地で福祉に頼る人口が多いと聞く

人件費も本土に比べれば安いのかもしれない

 

ハリケーンによる被害は

もちろん製薬会社の工場にも及び

個々の工場で作られている製品の製造が停止した

 

その結果、深刻な不足が懸念されているのが

「生食(生理食塩水)」

 

水に0.9%塩化ナトリウム(食塩と同じ成分)が入った

聞くと「え?そんなんしか入ってないの?」

みたいな単純な成分だが

脱水の際、水分補給の点滴に使ったり

時間をかけて薬を投与する際に混ぜたりとか

まあ、色々と頻繁に使われる製品

 

今まで、湯水のようにとまではいかないが

割とポンポン使っていたものが

「経口に変えられるものなら経口にしろ」と

使用制限のお達しがでる始末

 

なんか、もう、色々品薄です

 

アメリカ食品医薬品局のサイトに

ズラッと並ぶ「現在不足中」のサイト

毎日ERで使う薬品の名前もチラホラ

 

「使用することを避けてください」

「入荷されません」のメールは薬局からあるけれど

「ストック、元通りになりました!」の連絡はなし

 

次々と無くなっていく必要な薬品

このまま数が増えていくとどうなるのだろう?

患者が来ても、必要な薬がない状態に?

 

病院点滴病院点滴病院点滴病院点滴病院点滴

 

というわけで、今ERへ行くと

生食の点滴の代わりに

大きなカップに入ったお水が出てきます

ご了承ください

 

どくしゃになってね…