夜中3時のコード・レッド | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

『コード・レッド、XX館の7階です』

 

朝3時の病院

夜勤の真っ只中に聞こえたアナウンス

 

「またこんな時間に火災避難訓練?」

 

コード・レッド(Code Red)とは

病院内で火災が起こっているということ

病院で避難訓練はしょちゅうやっていて

患者の言っていることも、研修医の言っていることも

電話でのやり取りも聞こえない位うるさい

アラームがビービーなって、うんざりする

 

XX館は、ERが入っている建物とは違うし

関係ないよね...

 

たばこ消火器たばこ消火器たばこ消火器たばこ消火器たばこ消火器たばこ

 

訓練は大切だけれども

あんまりやり過ぎると、「オオカミ少年」の様に

そのうち誰も信じなくなる可能性もあり

 

研修医「さっき、コード・レッドがあったでしょ?」

私「うん、XX館の7階って何があったっけ?」

研修医「あれ、本当の火事でした」

 

ヘビースモーカーの患者

入院中で、酸素吸入をしているのに

隠れて部屋でタバコを吸おうとしたらしい

(病院内は屋内はもちろん、

屋外でも病院敷地内は喫煙禁止)

 

火を酸素に近づけたらどうなるか?

そんなこと、分かりそうなものだが

バーン・ユニット(火傷患者の入院病棟)に

結構いるんですよ、そういう人

 

この患者も、もちろん顔と気道の火傷で

ERの外傷ベッドに担ぎ込まれて来たらしい

(私はその日は外傷担当ではなし)

入院患者をなぜ病棟で処置せず

ERに連れてきたのかは謎

いつもの、困ったときのER頼みでしょうか

 

患者には、元気になったら、喫煙推奨の

プロモ・ビデオにでも出ていただきたい

最後の最後まで

「俺は吸ってない!」と言い切っていたらしいが

 

どくしゃになってね…