お持ち帰り | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

本日のシミュレーション・ケース

Thyrotoxicosis(甲状腺中毒症)

シミュレーションに興味のある研修医が作ったケース

 

意識障害、肺水腫も合併していて難解なケース

ヒントは頸の甲状腺切除の手術跡

 

「マネキンにつけるタトゥー・シールとかあったらいいのにね」

 

あ、じゃあゼラチンで作ろうか?

ちょっと位置が頭側過ぎた

実物は結構、マネキンと一体化していました

 

このマネキン「シム・マン」

瞬きしたり、咳をしたり、ハイテクな人形ではあるけれど

先週、病院のガウンから普通の服に着替えさせようとしたとき

ある事実に気が付いた

 

...ひじ関節が曲がらない...

 

かなりガタイの良いマネキンなのだが

XLサイズのタンクトップをかな~り引き延ばしても

肘が曲がらないので着せられない

着せ替え人形にはできないのか

つまんないなぁ

 

お人形さんginger manお人形さんginger manお人形さんginger manお人形さんginger manお人形さんginger manお人形さんginger man

 

以前ナース教育のために使われていたマネキン

もういらないから、どうぞ、と寄付されたのが

倉庫に眠ったままになっていた

「使わないんだったら、頂戴」

来週の手技練習のために改造して使おう

 

私の車の後部座席に座らせ、お持ち帰り

素っ裸なのは、ちょっとマズイだろうとガウンを着せてくれた

このマネキンが関節が全て曲がるようになっているので

車まで運んでもらう時に手がブラブラして邪魔

プラスチックの紐で手首を結んでくれたが

 

「なんか、これは危ないなあ。誘拐してるみたいだ」」

「警察に通報されそうですね」

 

帰宅したのが薄暗くなってからで良かったキョロキョロ

 

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